Tag Archive for 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

高関 健(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

秘められた心の叫びを聞く  深く、ときに激しくもあるハ短調の響きが聴き手の心を揺さぶる、モーツァルトのピアノ協奏曲第24番。抑圧からの解放か、独裁者への恨み節なのか、それとも…と、聴くたびに作曲者の真意を考えてしまうショスタコーヴィチの交響曲第10番。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の10月定期演奏会は、聴き手の…

尾高忠明(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

記念イヤーに光を放つ絶妙なシベリウス・プログラム  シベリウスの音楽には、誇張された表現や華美な音が似合わない独特の空気感がある。現在の日本で、そうした抑制の美学をもって雄弁に語り得る“シベリウス指揮者”の代表格といえば、尾高忠明であろう。それは東京でも聴かせた札響の交響曲シリーズ等で証明されている。  その尾高が、9…

大井剛史(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

新世代の名手たちの共演  約1,230席という空間の中でオーケストラの音がダイレクトに、そしてパワフルに体感できる、東京シティ・フィルの「ティアラこうとう定期演奏会」。初台の東京オペラシティにおける定期演奏会とは別の魅力を持つ年4回のシリーズだが、7月18日に行われる第42回は指揮者もソリストも新鮮な顔ぶれだ。  指揮…

明日を担う音楽家たち 文化庁在外研修の成果

俊英たちの華麗なる競演  音楽界の未来を拓く若手演奏家たちが、文化庁の新進芸術家のための海外研修制度を通じての研鑽の成果を披露する『明日を担う音楽家たち』。今回は、玉木優(トロンボーン)、挾間美帆(作曲・ピアノ)、伊藤あさぎ(サクソフォン)、杉田恵理(ヴィオラ)という4人の俊英が、矢崎彦太郎指揮の東京シティ・フィルハー…

高関健が東京シティ・フィル常任指揮者に

 2015年に創立40周年を迎える東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団は、現・音楽監督の宮本文昭の後任として、2015年4月より、高関健が常任指揮者に就任すると発表した。任期は2018年3月末日までの3年間。これにより、高関は京都市交響楽団の常任首席客演指揮者の両ポストを兼任することになる。9月4日(木)に東京オペラ…

宮本文昭(指揮)東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 2014/15年シーズン

“男の花道”を見逃すな  2012年の就任以来、“完全燃焼”を掲げて邁進してきた東京シティ・フィルの音楽監督・宮本文昭が、2014/15年に指揮者としての最後のシーズンを迎える。就任前インタビューした際に彼は、「3年の任期が終わったら指揮を辞める」と語っていた。これは、オーボエ奏者にもきっぱりと終止符を打った彼の“男の…

飯守泰次郎(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

重鎮の深遠なる世界へ  ブルックナーは、重鎮と呼ばれる存在になって初めて深みが出せるのかもしれない。ヨッフムやヴァントをはじめ実例は無数にある。既に70歳を超え、今年9月から新国立劇場の芸術監督に就任する飯守泰次郎も、もはやその領域に入った。ならば、彼の振るブルックナーは聴かねばなるまい。  飯守は、4月の東京シティ・…