小林研一郎(指揮) 読売日本交響楽団

マエストロの至芸と勢いに乗る新鋭が織りなす輝きのプログラム

 昨年4月に80歳を迎え、大晦日には恒例のベートーヴェン全交響曲連続演奏会を振るなど、ますます精力的に活躍する小林研一郎が読売日本交響楽団に客演し、ベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番、ラヴェルが編曲したムソルグスキー「展覧会の絵」、という“フレンチの色彩”が光るプログラムを指揮する。

 小林は、フランス音楽のなかでも、とりわけ、ベルリオーズの「幻想交響曲」、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付」、ラヴェルの「ボレロ」などを十八番としている。今回はそれらに近いレパートリーということもあり、円熟のマエストロの至芸が満喫できるだろう。

 サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番で独奏を務めるのは福田廉之介。1999年岡山県生まれの福田は、2014年にユーディ・メニューイン国際コンクールのジュニア部門で優勝。17年のハイフェッツ国際ヴァイオリンコンクールで第3位、18年にはハノーファー国際コンクールで第4位に入賞している。ローザンヌ高等音楽院にて、パヴェル・ヴェルニコフ、スヴェトラーナ・マカロバに師事。19年に録音した、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番、ワックスマンの「カルメン幻想曲」、竹内邦光の「古謡」を収めたアルバムが話題となっている。また、早くも室内オーケストラ「The MOST」を立ち上げるなど、積極的な演奏活動を展開。新時代を象徴するかのような若きヴァイオリニストと読響の初共演に注目である。
文:山田治生
(ぶらあぼ2021年4月号より)

第236回 土曜マチネーシリーズ 
2021.4/24(土)
第236回 日曜マチネーシリーズ 
2021.4/25(日)
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問:読響チケットセンター0570-00-4390 
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