新・首席指揮者が鍵盤でも妙技を発揮

鈴木優人
C)Marco Borggreve
バッハの教会カンタータ全集録音を完遂し、今や世界的名声を得るBCJ。バロックはもとより、近年は古典期の作品でも秀演を聴かせている。今年で38歳の鈴木は、バロックから現代までをフィールドとした、自在かつ鮮烈な音楽創りが注目を集めている。
BCJとしては4度目となる同ホールでの公演。今回は、完全な形では7曲が残るバッハの1台チェンバロのための協奏曲の中から、第3番ニ長調、第4番イ長調、第6番ヘ長調、第7番ト短調(BWV1054, 1055, 1057, 1058)をセレクト。ライプツィヒ時代、街中にあったカフェ・ツィンマーマンでの週末の演奏会に供された作品だ。さらに、鈴木はオルガン独奏曲も。国際的な評価も高い、快演を響かせる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年6月号より)
鈴木優人(指揮/チェンバロ/オルガン) & バッハ・コレギウム・ジャパン 〜バッハ:チェンバロ協奏曲演奏会〜
2019.7/21(日)16:00 岐阜/サラマンカホール
問:サラマンカホール チケットセンター058-277-1110
https://salamanca.gifu-fureai.jp/