広島響が2019年度主催公演ラインナップを発表

広島交響楽団が、2019年度の主催公演ラインナップを発表した。音楽総監督の下野竜也は、中核をなす定期演奏会“緑”で、ブルックナーの交響曲第5番(原典版)(2019.5/24)のほか、矢代秋雄の交響曲(9/13)、伊福部昭の協奏風交響曲(独奏:小山実稚恵)(20.2/21)など得意の現代作品を含めた意欲的なプログラムを組む。終身名誉指揮者・秋山和慶は、フォーレ、ラヴェル、フローラン・シュミットなど色彩豊かなフランス音楽を聴かせる(19.7/12)。首席客演指揮者のクリスティアン・アルミンクは定期でブラームスの交響曲第1番(20.3/7)を、また恒例の「平和の夕べコンサート」ではマーラー「巨人」、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲(独奏:スティーヴン・イッサーリス)ほかを披露(19.8/5)。このほか、同楽団ミュージック・パートナーを務めるフォルクハルト・シュトイデやシルヴァン・カンブルランなどが定期に登壇する。下野が振るディスカバリー・シリーズ4公演は、“Hosokawa×Beethoven”と題し、細川俊夫の作品とベートーヴェンの交響曲・序曲を組み合わせた、ユニークなプログラム。

今シーズンは日本・ポーランド国交樹立100周年を記念した公演も。クシシュトフ・ペンデレツキが自作のヴァイオリン協奏曲「メタモルフォーゼン」(独奏:庄司紗矢香)などを広島で振る(6/20)ほか、8月にはワルシャワで開催される「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭のオープニングで、ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィアと広島響の合同オーケストラによる公演が行われ、マルタ・アルゲリッチ、ネルソン・フレイレ(以上ピアノ)ら豪華ソリストの出演が予定されている(指揮は秋山、下野)。

また、20年3月にはすみだトリフォニーホールの「平和祈念コンサート」への出演も決定しており、アルミンク指揮のベートーヴェン「第九」、三重協奏曲(独奏:アルゲリッチほか)でベートーヴェン生誕250年を華やかに祝う(20.3/12)。
このほか、中国地方各地で行われる地域定期演奏会4公演や名曲コンサート「音楽の花束」シリーズ3公演も予定されており、山下一史、阪哲朗、飯守泰次郎など多彩な客演指揮者が登場する。

広島交響楽団
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