小林沙羅さんにインタビューしました

 日本を代表するソプラノ歌手の一人、小林沙羅さんを取材しました。オペラ公演やオーケストラとの共演など、全国各地で活躍を続けている小林さん。今年1月には、バリトンの大西宇宙さんとのデュオ・リサイタルでメノッティ作曲のオペラ《電話》を取り上げ、大西さんとの息の合った掛け合いを披露し好評を博しました。

 取材では、5月に開催されるリサイタルについてお話を伺いました。“愛を歌う”をテーマに、ロベルト・シューマン、クララ・シューマン、三枝成彰さんの歌曲を取り上げます。三枝さんが2023年に発表した「愛の手紙~恋文」は、歴史上の偉人たちのラブレターをテキストに引用した男声合唱と管弦楽のための歌曲集。その中から〈伊藤野枝と大杉栄の往復書簡〉、〈マリー・アントワネットとフェルセン伯爵の往復書簡〉の2曲が独唱版として編みなおされ、世界初演されます(ピアノ:福間洸太朗さん)。

 小林さんがインタビューに持参していた本には付箋がびっしり。これは、三枝さんの歌曲で引用された詩の出典となった本で、作品の世界観を深く理解するためにじっくりと読みこんでいるのだそう。コンサートでは、偉人たちが手紙に込めた想いをどのように表現してくれるのか、期待が高まります。
 インタビューはぶらあぼ5月号に掲載予定。お楽しみに!

写真・文:編集部

小林沙羅 ソプラノ・リサイタル
“愛を歌う”

2025.5/14(水)19:00東京文化会館(小)

出演
小林沙羅(ソプラノ)
福間洸太朗(ピアノ)
北村有起哉(俳優/朗読)

曲目
ロベルト・シューマン:

 「ミルテの花」op.35より〈献呈〉〈蓮の花〉〈ズライカの歌〉〈君は花のよう〉
 「リーダークライス」op.39より〈春の夜〉
 「歌曲と歌Ⅲ」op.77より〈ことづて〉
 「子どものための歌のアルバム」0p.79より〈彼だ!〉〈知っていますか?あの国を〉
 「女の愛と生涯」op.42より〈彼と出会ってから〉〈私の指にある指輪よ〉〈私の心に私の胸に〉〈今あなたは私に初めての悲しみを与えた〉
クララ・シューマン:
 「六つの歌」op.13より〈私は暗い夢の中で〉〈二人は愛し合っていた〉〈愛の魔法〉
三枝成彰:
 「愛の手紙~恋文」より〈伊藤野枝と大杉栄の往復書簡〉〈マリー・アントワネットとフェルセン伯爵の往復書簡〉(独唱版世界初演)

問:ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212
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