NHK交響楽団が2019-20シーズン(2019年9月〜20年6月)定期公演のプログラムを発表した。首席指揮者就任5シーズン目となるパーヴォ・ヤルヴィによるルトスワフスキやバツェヴィチなどオール・ポーランド・プログラムでシーズンが開幕(2019.9/14,9/15)。ヤルヴィは、このほかシベリウスの第6番・第7番(9/25,9/26)、マーラーの第5番(9/20,9/21)、ショスタコーヴィチの第9番(20.5/9,5/10)、R.シュトラウスのアルプス交響曲(5/20,5/21)と、王道のシンフォニーを主体とした8演目16公演で、5年目の深化を聴かせる。なかでも、同響やベルリン・フィルを含む5楽団共同委嘱作品、エブラハムセンのホルン協奏曲(独奏:シュテファン・ドール)&ブルックナーの交響曲第7番(2/15,2/16)、またプーランク「グロリア」、モーツァルト「パリ交響曲」、ガーシュウィンのピアノ協奏曲と人気曲が並ぶ来年5月の公演(5/15,5/16)は話題を呼びそうだ。
桂冠名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテットは、11月に来日。ベートーヴェン「英雄」& R.シュトラウス「死と変容」(19.11/6,11/7)、ブラームスの交響曲第3番(11/16,11/17)、モーツァルト「ミサ曲 ハ短調」&「リンツ交響曲」(11/22,11/23)の独墺プロ3演目6公演を振る。
客演陣では、クリストフ・エッシェンバッハがマーラー「復活」(20.1/11,1/12)など2演目4公演でタクトを執る。また、レナード・スラットキンはジョン・アダムズのサクソフォン協奏曲(独奏:ブランフォード・マルサリス)&ヴォーン・ウィリアムズの交響曲第5番(4/11,4/12)ほか3演目6公演に登場し、アメリカ音楽の深遠を聴かせる。このほか、トゥガン・ソヒエフ、鈴木優人、パブロ・エラス・カサド、ディエゴ・マテウス、ケント・ナガノ、鈴木雅明、ユッカ・ペッカ・サラステなどが登場予定。
ソリスト陣も、ヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第2番を披露するジョシュア・ベル、ブロムシュテットとレーガーのピアノ協奏曲で共演する重鎮ピーター・ゼルキン、R.シュトラウス「4つの最後の歌」を聴かせるクリスティーネ・オポライス(ソプラノ)、ブリテンのヴァイオリン協奏曲を弾くジャニーヌ・ヤンセンなど、次シーズンも多彩な顔ぶれが並んでいる。
NHK交響楽団
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