ぎふ未来音楽展 ガラ・コンサート&シンポジウム

1000年後の世界に鳴り響く音楽とは?


 未来の社会において、いったいどのような音楽が鳴り響いているのだろう。未来に奏でられる音楽、音楽から考える未来をテーマに、ガラ・コンサートとシンポジウムが開かれる。発信地となるのは、岐阜のサラマンカホール。題して「ぎふ未来音楽展 2018」。当イベントのモデレーターであり、ホール音楽監督で文化芸術プロデューサーの浦久俊彦は、常に広い見地から音楽文化を捉えてきた。そして、今を生きる私たちが、音楽の力で社会をより良くしていく方法を絶えず模索・発信している。今回、浦久の声がけによって集結するのは、作曲、演奏、教育、放送メディアにおいて活躍する人々だ。
 ガラ・コンサート「岐阜の四季と未来の音楽」では、1970年代生まれの2名の作曲家、福島諭と安野太郎による新作、板倉康明のクラリネット独奏によるメシアン作品、宮田まゆみの笙独奏、三浦彩夏のトランペット独奏による武満徹作品、そして一柳慧によるピアノ独奏で自作品が披露される。続くシンポジウム「1000年後の世界にどのような音楽が鳴り響いているか」では、一柳、宮田のほか、作曲家で岐阜県立情報科学芸術大学院大学学長の三輪眞弘と、岐阜放送社長の森田順子も登壇。1000年後という、およそ私たちの想像力の及ばぬ遠い未来に思いを馳せることで、示唆的で闊達なトークが交わされることになるだろう。人と文化と社会のあり方について思いを巡らせ、音楽と未来の冒険へと出発しよう!
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2018年9月号より)

2018.9/9(日)14:00 サラマンカホール
問:サラマンカホール チケットセンター058-277-1110 
http://salamanca.gifu-fureai.jp/