第9回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ スペシャル・コンサート 華麗なるクィンテットの世界

ユニークな音楽祭が示す、室内楽の現在

 5月13日から大阪・いずみホールで「第9回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」が開催される。3年に一度開催される同コンクール&フェスタは、国際音楽コンクール世界連盟に加盟する「コンクール」と、年齢制限や課題曲がなく世界各国の民族音楽のアンサンブルも対象となり、さらに、聴衆の中から委託された100名の一般審査員が賞を決める「フェスタ」の2つの部門で構成されるなど、世界的に見てもユニークな音楽祭として国際的に知られている。
 今回初めて開催される「スペシャル・コンサート」では、第2回コンクール弦楽四重奏部門第2位のクァルテット・エクセルシオ、コンクール審査委員長の堤剛(チェロ)、同委員で、パブロ・カザルス音楽祭の芸術監督も務めるクラリネット奏者、ミシェル・ルティエクが出演し、モーツァルトのクラリネット五重奏曲とシューベルトの弦楽五重奏曲を披露する。どちらも室内楽作品としての究極の到達点と言ってよいだろう。特に、シューベルトは演奏時間が約1時間におよぶ大曲だ。
 去る3月に行われた開催記者会見で堤は、本公演についての想いを次のように語っている。
「大阪国際室内楽コンクール&フェスタの活動を、違う形でもお見せしたいと考えました。クァルテット・エクセルシオは、コンクールで入賞しクァルテット一本で20年以上活動している、押しも押されもせぬ団体。モーツァルトの作品は室内楽作品のなかでも珠玉中の珠玉。私が加わってチェロ2本で奏でるシューベルトは、特に第2楽章では涙なしにはいられません」
文:唯野正彦
(ぶらあぼ 2017年5月号から)

5/19(金)19:00 いずみホール
問:日本室内楽振興財団06‐6947‐2184
http://www.jcmf.or.jp/compefesta2017/

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