数々の巨匠たちを魅了してきたピアニズム

アルメニア出身、パリ音楽院でジャック・ルヴィエに師事し、早くからピアノと指揮の両方で頭角を現し、ピアノではソロはもちろん、室内楽でも名演を重ねている。特に「最高のパートナー」と公言し、絶大な信頼を寄せているのが、ヴァイオリン界の重鎮イヴリー・ギトリス。今回のステージには何と、その93歳の巨匠が“友情出演”し、クライスラー「愛の悲しみ」などで共演。もちろん、4つの即興曲(op.90)やソナタ第14番とシューベルト、さらに、3つのノクターン(op.9)やポロネーズ第3番「軍隊」とショパンの作品を通じ、ソロ・ピアニストとしての魅力も存分に発揮する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年3月号から)
4/27(水)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
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