NHK交響楽団が8月に台湾公演を実施

 NHK交響楽団は6月6日、首席指揮者ファビオ・ルイージとともに8月下旬に行う台湾公演の詳細を発表した。台中・高雄・台北の3都市をまわる。コロナ禍を経て、海外ツアーは4年ぶり。

 N響の台湾公演は、台湾(中華民国)と日本がまだ正式な国交関係を持っていた1971年と、今から8年前の2016年に続き3回目。今回のツアーが、ファビオ・ルイージがN響と行う初めての海外公演になるという。ロマン派の名曲が並んだプログラムが組まれたが、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番では、台湾出身で、ジュリアード音楽院で学び、現在はニューヨークを拠点に世界的に活躍するポール・ホアン(1990年生まれ)がソリストを務める。

◎NHK交響楽団 台湾公演スケジュール
2024.8/23(金) 19:30 台中/国家歌劇院・大劇院 National Taichung Theater / Grand Theater
2024.8/24(土)19:30 高雄/衛武営国家芸術文化中心・音楽庁 National Kaohsiung Center / Concert Hall
2024.8/25(日)19:30 台北/国家音楽庁 The National Concert Hall


出演
指揮: ファビオ・ルイージ
ヴァイオリン: ポール・ホアン

演奏曲目
ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
チャイコフスキー/交響曲 第5番 ホ短調 作品64

 2025年5月には、アムステルダムでのマーラー・フェスティバルへの出演が決まっているN響だが、その前哨戦ともいうべき台湾ツアー。アジア圏随一の存在である同楽団の来訪が、日本と台湾の文化交流の良い機会となり、当地の音楽ファンにとっても心に残る公演となることを期待したい。

NHK交響楽団
https://www.nhkso.or.jp