ベラルーシの新星が日本デビュー!
マゼール、ゲルギエフ、パーヴォ・ヤルヴィ。いずれも東京交響楽団を指揮して日本デビューを果たした指揮者だ。近年では、ウルバンスキ、ロレンツォ・ヴィオッティ、ロウヴァリ、ポペルカといった若手指揮者たちも続く。
今回そんな精鋭たちに加わるのが、ベラルーシ生まれの33歳、ドミトリー・マトヴィエンコだ。サンクトペテルブルクとモスクワの音楽院で学び、ロジェストヴェンスキー、ウラディーミル・ユロフスキー、クルレンツィス、ヴァシリー・ペトレンコに指導を受けた。合唱指揮者として、ユロフスキー、クルレンツィスのアシスタントを務めたことも。
彼がヨーロッパで注目を浴びたのは、2021年のマルコ・コンクール。デンマークで開催される若手指揮者の登竜門で優勝したのだ(なかでもストラヴィンスキーの「火の鳥」演奏が高く評価されたらしい)。2024/25シーズンからはデンマークのオーフス交響楽団の首席指揮者への就任も決まった。
日本でのデビュー公演で取り上げるのは、ラヴェルの「道化師の朝の歌」と「マ・メール・ロワ」、そしてストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」だ。熱狂と抒情に彩られるラヴェル。そして、快活な運びのなかに、一つひとつの声部を明確に描くストラヴィンスキーが期待できるのではないか。
「ペトルーシュカ」は、ピアノが活躍する1947年版。第10回東京音楽コンクールで優勝し、ピアノ・デュオ176(アンセットシス)のメンバーでもある高橋優介が担当するのも頼もしい限りだ。
文:鈴木淳史
(ぶらあぼ2024年6月号より)
第721回 定期演奏会
2024.6/15(土)18:00 サントリーホール
問:TOKYO SYMPHONY チケットセンター044-520-1511
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第136回 新潟定期演奏会
2024.6/16(日)17:00 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
問:りゅーとぴあチケット専用ダイヤル025-224-5521
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