今井信子80歳記念コンサートに出演するオーケストラメンバーを募集!
応募締切は12月16日!

(c)Marco Borggreve

文:寺西肇

「基本をきっちりと押さえた上で、『どう音楽を創るか』を各々で考える。そんな奏者を育てなくては」。現代を代表するヴィオリストとして、世界中の檜舞台で活躍を続ける一方、後進の育成にも力を注いできた今井信子はこう語る。「ヴィオラ」という楽器のイメージ自体にも革命をもたらした名手は、2023年で80歳に。これを記念し、8月にサントリーホールで開かれるコンサートで、今井と共にステージに立つ特別編成オーケストラのメンバーを募集している。
 1992年にヴィオラを主役に据えたシリーズ「ヴィオラスペース」を立ち上げ、その一環として、2009年から「東京国際ヴィオラコンクール」も開催、若き才能の発掘に努めてきた今井。さらに、多忙な演奏活動の合間を縫って、マスタークラスなどでヴィオラ界の将来を担う奏者の育成に尽力してきた。今回の指揮は、来年からバーミンガム市交響楽団の首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーへの就任が決定している山田和樹。今井とは、毎年夏にスイスで開かれるセイジ・オザワ・インターナショナル・アカデミーで、共にアンサンブル指導などを行っている。

(c)Marco Borggreve

 演奏曲は、モーツァルトの「協奏交響曲 変ホ長調」K.364。募集パートは、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、オーボエ、ホルン。応募資格は「音楽家を目指している、プロフェッショナルの気概のある人(20代くらいまで、国籍・学歴は不問)」。参加料は無料(ただし、交通費等は各自負担)。23年8月18日の本公演、ならびに同月15~17日に行われるリハーサルへの参加が条件となる。
 今井と山田が審査するオーディションは、1月4日、5日、7日に都内スタジオにて開催される(日時の指定は不可、交通費は各自負担)。課題は「協奏交響曲」の第1楽章(冒頭~94小節)、同じく第2楽章(冒頭~25小節)、ならびに自由曲。希望者は特設サイト上の応募フォームに必要事項を記入し、申し込む。締め切りは12月16日。
「主体的に、どう“音楽を創る”かを考える。そんな奏者を、どうすれば育ててゆけるのか。そして、それを次のジェネレーション(世代)へ、どう伝えてゆくのか。それを確立するのが、私の夢ですね」と語っていた今井。それでは、彼女の言う「音楽を創る」(make music)とは、具体的にどういうことなのか。そんな音楽家として最も根源的な問いを、世界的な名手たちと共に全員が一丸となり、ひとつの理想を目指す中から突き詰めてゆく経験。それはきっと、かけがえのない宝物となるはずだ。


今井信子スペシャル・アニバーサリー・コンサート(仮題)
特別編成オーケストラ出演者募集

オーディション概要

■応募資格
おおよそ20代くらいまでの音楽家を目指しているプロフェッショナルの気概のある方
公演およびリハーサルの全日程に参加できる方
学歴・国籍不問
※未成年者は保護者の同意が必要
■募集パート
ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/コントラバス/オーボエ/ホルン
■応募方法
特設サイト上の応募フォームに必要事項を記入し、お申し込みください。
■応募締切  
2022.12/16(金)※必着
日程
2023.1/4(水)、1/5(木)、1/7(土)
※上記日程のいずれか(後日指定)
※日時の希望不可
会場
都内スタジオ(詳細は別途お知らせ)
■課題曲 
1)モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K.364
         第1楽章 1小節〜94小節
         第2楽章 1小節~25小節
2)自由曲
■参加内容および条件
1)オーディション合格者は下記リハーサルおよび公演に参加
リハーサル:2023.8/15(火)~8/17(木) 都内スタジオ
公演:2023.8/18(金)19:00 サントリーホール
モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K.364
2)参加料
無料
※オーディションやリハーサル、公演にかかる交通費等実費は自己負担

【応募フォーム】
https://nobukoimaispecial.hp.peraichi.com/orchestra
問:Nobuko Imai Special 実行委員会(AMATI内)03−3560−3010
nobukoimaispecial23@gmail.com
https://www.amati-tokyo.com