第71回を迎えたARDミュンヘン国際音楽コンクールは、現地時間の9月2日から10日にかけて弦楽四重奏部門の審査が行われ、クァルテット・インテグラ(三澤響果vn、菊野凛太郎vn、山本一輝va、築地杏里vc)が第2位に入賞、併せて聴衆賞も受賞した。
第1位 Barbican Quartet(ブルガリア/ドイツ/カナダ/オランダ)
第2位・聴衆賞 Quartet Integra(日本)
第3位 Chaos String Quartet(ドイツ/イタリア/オランダ/ハンガリー)
最難関の登竜門として知られる同コンクールは、8月29日から9月11日までの14日間にわたり行われ、今年はフルート、トロンボーン、弦楽四重奏、ピアノの各部門が実施された。弦楽四重奏部門(審査委員長:クライヴ・グリーンスミス)には、インテグラのほかに、レグルス・クァルテットもエントリーしていた(2次予選まで進出)。
クァルテット・インテグラは、桐朋学園大学および桐朋学園女子高等学校音楽科に在学中の学生4人により2015年に結成。2017年にはキジアーナ音楽院夏期マスタークラスに全額スカラシップを得て参加。2020年の同マスタークラスでは、最も優秀な弦楽四重奏団に贈られる“Banca Monte dei Paschi di Siena” Prizeを受賞した。また、サントリーホール室内楽アカデミー第5,6期フェローとして研鑽を積み、昨年はバルトーク国際コンクールで優勝するなど、この世代を代表する弦楽四重奏団として活躍が続いている。ファイナルでは、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番とバルトークの同第6番を演奏し、見事第2位入賞を果たした。
現地時間の9月14日から16日にかけて入賞者コンサートが行われる。
なお、同コンクールは、72回目となる来年は8月28日から9月15日までの日程で行われ、ハープ、コントラバス、ピアノ三重奏、ヴィオラの各部門が実施される予定。
今後のクァルテット・インテグラのコンサート
えびかんクラシカル・コンサート♯50 クァルテット・インテグラ
10/8(土)14:00 海老名市文化会館(小)
モーツァルト: 弦楽四重奏曲 第19番 K.465「不協和音」/ウェーベルン: 弦楽四重奏のための緩徐楽章/ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲 第12番 op.127
https://www.ebina-bunka.jp/event/
サルビアホール・クァルテット・シリーズ・シーズン50 クァルテット・インテグラ〈QUARTET BIENNALE YOKOHAMA 2022〉
10/11(火)19:00 横浜市鶴見区民文化センターサルビアホール音楽ホール 完売
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第19番 K.465「不協和音」/ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章,弦楽四重奏のための6つのバガテル op.9/バルトーク:弦楽四重奏曲第6番 Sz.114
https://www.salvia-hall.jp/event/?id=1654488259-525688
Quartet Integra〜クァルテット・インテグラ〈ウィークデーコンサートVol.2/横浜音祭り2022 パートナー事業〉
11/7(月)14:00 横浜市港南区民文化センターひまわりの郷
ハイドン:弦楽四重奏曲第74番 ト短調 op.74-3「騎手」/ウェーベルン:弦楽四重奏のための6つのバガテルop.9/ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 op.130「大フーガ付」
https://himawari-sato.com/event/20220804-4
クァルテット・インテグラ〈SQW #157 クァルテット・ウィークエンド〉
2023.1/28(土)14:00 第一生命ホール
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 op.18-1/バルトーク:弦楽四重奏曲第1番 Sz.40 BB52/ブラームス:弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 op.51-1
問 トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702
https://www.triton-arts.net/ja/concert/2023/01/28/3643/
ARD-Musikwettbewerb
https://www.br.de/ard-musikwettbewerb