クァルテット・インテグラがバルトーク国際コンクールで優勝

 ハンガリーのブダペストでおこなわれていたバルトーク国際コンクールの弦楽四重奏部門でクァルテット・インテグラ(Vn 三澤響果、Vn 菊野凛太郎、Va 山本一輝、Vc 築地杏里)が優勝した。

左より:Mr. Mikhail Kopelman(審査員長)、菊野凛太郎、三澤響果、築地杏里、山本一輝
Dr. Andrea Vigh(リスト音楽院学長) ©Liszt Academy/László Mudra

第1位 Quartet Integra(日本)
第2位 Chaos String Quartet(オーストリア)
第3位 Sonoro Quartet(ベルギー)

 同コンクールは、バルトークの生誕135年に当たる2017年にリスト音楽院が創設したコンクールで、弦楽四重奏部門以外に、ピアノ、作曲、ヴァイオリン部門がある。10月30日にリスト音楽院のショルティ・ホールでおこなわれたファイナルで、クァルテット・インテグラは、課題曲のシューベルトの弦楽四重奏曲第12番 ハ短調「四重奏断章」D703、およびバルトークの弦楽四重奏曲の中から第5番 BB110を演奏。翌日の授賞式で結果が発表され、見事第1位に輝いた。優勝賞金は12,000ユーロ。

ファイナルのステージより ©Liszt Academy/Dénes Erdős

 クァルテット・インテグラは、2015年に桐朋学園大学および桐朋学園女子高等学校音楽科に在学中の学生4人により結成。17年にはキジアーナ音楽院夏期マスタークラスに全額スカラシップを得て参加。20年の同マスタークラスでは、最も優秀な弦楽四重奏団に贈られる“Banca Monte dei Paschi di Siena“ Prizeを受賞した。サントリーホール室内楽アカデミー第5,6期フェロー。室内楽の祭典「プロジェクトQ」にもたびたび参加している。これまでに、磯村和英、山崎伸子、原田幸一郎、池田菊衛、花田和加子、堤剛、毛利伯郎、練木繁夫各氏に師事。今年の12月31日には、恒例の「ベートーヴェン弦楽四重奏曲【9曲】演奏会」への出演が決まっている。

表彰式より ©Liszt Academy/László Mudra

16年連続 第16回
ベートーヴェン弦楽四重奏曲【9曲】演奏会

2021.12/31(金)14:00開演(終演21:30頃) 東京文化会館 小ホール

クァルテット・インテグラ(三澤響果/菊野凛太郎/山本一輝/築地杏里)
弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキーNo.1」
弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキーNo.2」
弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキーNo.3」

クァルテット・エクセルシオ(西野ゆか/北見春菜/吉田有紀子/大友肇)
弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.127
弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.130
弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.133「大フーガ」

古典四重奏団(川原千真/花崎淳生/三輪真樹/田崎瑞博)
弦楽四重奏曲 嬰ハ短調 Op.131
弦楽四重奏曲 イ短調 Op.132
弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.135

問:ミリオンコンサート協会 03-3501-5638
http://www.millionconcert.co.jp/concert/detail/2021_12/guide/211231beethoven_sq.html

左より:山本一輝、三澤響果、菊野凛太郎、築地杏里

BARTOK WORLD COMPETITION
https://bartokworldcompetition.hu/en

クァルテット・インテグラ Quartet Integra
https://vcofficialsite.wixsite.com/quartetintegra