Tag Archive for 波多野睦美

波多野睦美(メゾソプラノ)

 ギターの夏祭りが今年もやってくる。荘村清志と福田進一の大御所二人が牽引する「Hakuju ギター・フェスタ」は今年で13回目。文字どおりギター三昧の3日間なのだが、ギタリストやギター・ファンのためだけではなく、広く音楽ファンを楽しませてくれる多彩な構成も魅力だ。今回はメゾソプラノの波多野睦美が第二夜(9/1)に招かれ…

【CD】風ぐるま2《鳥のカタコト 島のコトカタ》/波多野睦美&栃尾克樹&高橋悠治

 声と言葉を操る波多野の表現が深く美しい。詩人・時里が台本を書き下ろした「納戸の夢〜」の創作にあたって、波多野は高橋に「レチタティーヴォ(しゃべり)とアリア(歌)の間で、声が行き来するような曲を」と依頼したという。波多野は上演形態から「モノオペラ」と称しているが、高橋と時里は、おそらくは音と言葉の関係をオペラに対置して…

第15回 ヘンデル・フェスティバル・ジャパン オラトリオ「テオドーラ」(演奏会形式)

聴きどころ満載、ヘンデル円熟期の“自信作”  大作曲家ヘンデルの多彩な作品を紹介することを目的に、2003年にスタートした「ヘンデル・フェスティバル・ジャパン(HFJ)」。15回目は、作曲者自身が「ほかのどの作品よりも、優れている」と評したオラトリオの傑作「テオドーラ」(全3部)を、HFJ実行委員長でヘンデル研究の第一…

シューベルト「冬の旅」 高橋悠治(ピアノ) 波多野睦美(メゾソプラノ)

固定観念を覆す鮮烈な「冬の旅」  作曲とピアノ演奏を通じて、常に先鋭的なサウンドを構築する高橋悠治。そして、透明感と豊潤さを併せ持つ美声で、古楽から現代の作品までを歌いこなすメゾソプラノの波多野睦美。2人の名手が、シューベルト「冬の旅」のアルバムを発表した。傑作歌曲集の固定観念を覆す、鮮烈な音と言葉の世界。そんな旅を共…

鈴木優人指揮 歌劇《ポッペアの戴冠》記者会見

 モンテヴェルディ生誕450年を記念して、11月に東京オペラシティ コンサートホールと神奈川県立音楽堂で行われる《ポッペアの戴冠》の記者会見が、9月13日に都内で行われ、指揮の鈴木優人、舞台構成の田尾下哲、タイトルロールを歌う森麻季ら8名が出席し、公演への意気込みを語った。 (2017.9/13 都内 Photo:I.…

第3回 レゾナンス〈鎌倉のひびき〉コンサートシリーズ2017

古都で楽しむ名手たちのアンサンブル  春の古都・鎌倉で音楽を。この街の財産ともいえる寺社などを会場としたコンサートシリーズが行われているのをご存知だろうか。「レゾナンス〈鎌倉のひびき〉」と題されたこの小さな音楽祭は、マーラー・チェンバー・オーケストラの首席オーボエ奏者として活躍する吉井瑞穂を中心に、市内出身の有志たちが…

第14回 ヘンデル・フェスティバル・ジャパン オラトリオ「ベルシャザル」

旧約聖書の世界を壮大な音楽で描く大作  大作曲家ヘンデルの多様な作品の紹介を目的に、2003年にスタートしたヘンデル・フェスティバル・ジャパン(HFJ)。14回目は、旧約聖書にあるユダヤ解放の記述を、濃密な人間ドラマへと昇華した傑作オラトリオ「ベルシャザル」(全3幕)を取り上げる。「ベルシャザル」は1744年に作曲され…

サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2016

多彩な現代音楽シーンを伝える真夏の8日間  現代音楽の祭典サントリー・サマーフェスティバルといえば、いまや夏の終わりの風物詩。注目は何といっても2013年からスタートしたザ・プロデューサー・シリーズだろう。特定の企画立案者が、自らの審美眼や問題意識に基づいて選曲する。演奏の“いかに”だけでなく、チョイスの“なぜ”という…

波多野睦美 朝のコンサート 第10回記念特別公演 イタリア歌曲集 〜コンサートと公開レッスン〜

歌曲集の真の姿を求めて  「イタリア歌曲集」といえば音大声楽科受験の必須科目でもあり、学習者にはおなじみだ。歌曲集とはいってもほとんどはバロック・オペラのアリアなのだが、20世紀初頭に「イタリア古典歌曲集」として出版された際にロマン派風のピアノ伴奏が施されたために、現在私たちが聴いているのは、多くの場合はその“化粧され…

大萩康司プロデュース ギターと声 vol.2 〜プラテーロとわたし〜

日本語訳で際立つ詩と音楽の美しさ  パリで学んだ“現代最強のギター・キッズ”のひとり、大萩康司。昨年メゾソプラノの林美智子との日本歌曲プログラムで始まったHakuju Hallでの『ギターと声』(全3回)の2回目は、波多野睦美を招いてのカステルヌオーヴォ=テデスコ作曲の「プラテーロとわたし」(全曲)。月のような銀色の毛…