Tag Archive for ゴルトベルク変奏曲

【CD】バッハ:ゴルトベルク変奏曲 /アンサンブル「音楽三昧」

 ピリオド楽器も交え、バッハからショスタコーヴィチ(!)まで聴かせてきた「音楽三昧」の最新盤は「ゴルトベルク変奏曲」。鬼才・田崎瑞博のユニークな編曲は、5人の奏者が変奏ごとに様々な組み合わせで登場し、原曲に忠実なものから、旋律線まで手を入れる思い切った創作まで多様。すべては名曲の世界に没入して全力で「遊ぶ(≒演奏する)…

【CD】バッハ:ゴルトベルク変奏曲/水永牧子

 水永牧子久々の新譜『ゴルトベルク変奏曲』は一言で言うと「面白くて聴き易い」演奏(勿論良い意味で)。即興的なリズムの揺らぎや意図的な右手と左手の「ズレ」、多彩な装飾音(例えば終曲の主題の再現!)、2段鍵盤とリュート・ストップの使用による驚くべき多彩な音色の表出…。昨今では半ば常識と化している反復も省略していることが多く…

【CD】バッハ:ゴルトベルク変奏曲(ブゾーニ編) /塚谷水無子

 東京藝大楽理科卒業後オランダで学び、オルガンなどの鍵盤楽器奏者として活動する塚谷水無子。17、18世紀鍵盤音楽を専門とする彼女による、ブゾーニ編「ゴルトベルク」の録音。ブゾーニが新しい息吹を与えたゴルトベルクを弾くことで、普遍的なバッハ演奏について考えるという興味深い試み。楽器はブゾーニと縁のあるベーゼンドルファー社…

【CD】J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲[2台ピアノ版]/ゲルティンガー祥子&菅野潤

 最初の主題は至極普通な印象、しかし第1変奏に入るや否や聴いたことのない新たな旋律(変奏)が右側(第2ピアノ)から耳に飛び込んできて驚く。この編曲版、原曲の声部を2台のピアノに割り振ることによってその対位法的効果が明確になり、楽曲のテクスチュアの見通しが極めて良くなっているのがすぐに感知できよう。しかしただ割り振るだけ…

トリフォニーホール《ゴルトベルク変奏曲》2017 ピーター・ゼルキン(ピアノ)

 「終わりのない旅」。鍵盤音楽の最高峰の一つであるバッハ「ゴルトベルク変奏曲」への取り組みを、こう形容するピアニストは数多い。アメリカの名匠ピーター・ゼルキンも、おそらくそうだろう。過去に3度行った録音のそれぞれに異なるアプローチが、それを物語る。そんな彼が、傑作と“今を語る対話”を展開するリサイタルを東京で開く。  …

弦楽五重奏で聴く《ゴルトベルク変奏曲》

静的にして饒舌な音楽の時間がここにある。〜渡辺 和(音楽ジャーナリスト)  J.S.バッハが残した孤高の鍵盤作品ともいえる「ゴルトベルク変奏曲」。 数多の鍵盤奏者がこぞって取り上げ続ける魅力がどこにあるのだろうか。  42年間毎年欠かさず演奏してきた小林道夫氏は「ずい分長いことゴルトベルク変奏曲を弾いてきて、まだ隅々ま…