Tag Archive for カウンターテナー

彌勒忠史(カウンターテナー/制作総指揮・脚本)

ギリシャ神話に込められた“愛の本質”を和洋の美を結集して描く  《アモーレとプシケ》の公演が近づいてきた。様々な作曲家の楽曲を繋ぎ合わせて歌劇に仕立てるのはバロック・オペラの手法の一つ(パスティッチョ)だが、今回は大変に手が込んでいる。なにしろ、ギリシャ神話の物語をもとに彌勒忠史がオリジナルの台本を執筆。音楽はすべて初…

フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー) & アンサンブル・アルタセルセ

まさに変幻自在! 麗しき美声の愉悦に浸る  フランスが誇るカウンターテナー、フィリップ・ジャルスキーの声には「飛翔感」がある。歌声がどこまでも高く登りゆくような、軽やかな浮遊性を備えているからだ。筆者は彼に二度対面したが、その際に「貴方の声は、天使の・・・翼を持っているような」と話すと、ジャルスキーはまず目を見開き、そ…

【CD】カウンターテナーによる「冬の旅」/本岩孝之

 フィッシャー=ディースカウやプライなど名バリトンからコントラルトのシュトゥッツマンまで様々なタイプの名唱で歌い継がれてきた「冬の旅」だが、ついにカウンターテナーによる決定盤が登場。歌い手の本岩孝之は現代曲からヒップホップ系まで異例のレパートリーを誇り、低い方はバリトンまで4オクターヴの脅威の音域の持ち主。半信半疑だっ…

藤木大地(カウンターテナー)

愛の喜び、音楽の喜びを心に込めて歌います  10月にワーナーミュージックよりメジャー・デビュー・アルバム『愛のよろこびは』をリリースしたカウンターテナーの藤木大地。アルバムのタイトルになっているマルティーニの〈愛のよろこびは〉が、映画『ハナレイ・ベイ』(原作:村上春樹、監督:松永大司)の主題歌に採用されたことも話題だ。…

濱田芳通(音楽監督・リコーダー・コルネット)× 彌勒忠史(カウンターテナー)

音楽的な視点でつづる天正少年使節の物語 1582年2月。本能寺で織田信長が謀反に遭う4ヵ月前、4人の日本人少年を乗せたポルトガル船が長崎を出航した。伊東マンショ、千々石ミゲル、原マルティノ、中浦ジュリアン。「天正少年使節」と呼ばれる、当時13歳の4人は、ザビエル来航以来の日本での布教の成果を誇示するためにヨーロッパに派…

ローム ミュージック フェスティバル 2017

世界を舞台に活躍する名手たちによる豪華な共演  公益財団法人ローム ミュージック ファンデーションの支援で世界に羽ばたいていった音楽家たちが集結する「ローム ミュージック フェスティバル」が、今年もロームシアター京都で開催される。短期間ながら聴き逃せない豪華公演ばかりで、以下駆け足でご紹介していきたい。  初日(7/1…

藤木大地(カウンターテナー)

話題の逸材が歌う「詩人の恋」  現在の日本のクラシック界における“時の人”藤木大地。それは、2012年に日本音楽コンクールで史上初、カウンターテナーで優勝した時の大センセーションをしのぐニュースがもたらされたからだ。今年4月、ウィーン国立歌劇場にライマンのオペラ《メデア》ヘロルド役でデビューするのである。  「ウィーン…

紀尾井午後の音楽会 花鳥風月 其の弐

邦楽と洋楽を一度に楽しむ贅沢  本誌の読者なら、東京・四谷の紀尾井ホールはよくご存知だろう。何度もコンサートに出かけている人も多いはず。でも、同じ建物の5階にある小ホールを訪れたことがある人となると、ぐっと少なくなるのでは。客席数250席の紀尾井小ホールは、貴重な邦楽専用ホール。東京の邦楽コンサートの中心地のひとつとな…

青木洋也バッハプロジェクト2017 ミサ曲 ロ短調

名手たちが結集して取り組むバッハ畢生の大作  日本を代表するカウンターテナーとして、国内外の舞台で美声を披露してきた青木洋也。指揮者としても活躍しており、今年で活動15周年を迎えた。そんな青木が常に演奏活動の軸としてきたのが、バッハの声楽作品。節目の年、一線で活躍する実力派の盟友たちを結集させ、その中でも畢生の大作と位…

第1回 オペラ歌手 紅白対抗歌合戦

豪華歌手陣が繰り広げる真剣勝負!  日本を代表するオペラ歌手が一堂につどい、男女に分かれて得意の歌を披露する〜そんなコンサートといえば、NHKが主催する『ニューイヤーオペラコンサート』が有名だ。“オペラの紅白”とも呼ばれるが、元祖『紅白歌合戦』との最大の相違点は、勝ち負けがつかないことだろう。  きちんと勝敗がつく、オ…