藤木大地がレジェンド・荘村清志と紡ぐ懐かしき日本のうた

左:藤木大地 ©hiromasa
右:荘村清志 ©良知賀津也

 八面六臂の活躍を続けるカウンターテナー藤木大地と、クラシックギターの第一人者である荘村清志が、荘村の故郷である岐阜のサラマンカホールで、日本の歌を集めたコンサートを開く。

 もともと2021年の東京・春・音楽祭で披露し大好評を博したプログラムがもとになっているこの企画。武満徹のソングから〈朧月夜〉などの懐かしい日本歌曲、また〈神田川〉〈なごり雪〉〈時代〉などフォークソングやポップスまで幅広いジャンルから選曲されている。コンサートのタイトル“あの素晴らしい愛(うた)をもう一度”からもわかるように、いずれもこの日本で長く愛され、歌い継がれている「うた」ばかりだ。藤木にとってはリアルタイムでは知らないナンバーが多いが、「その時代の演奏者の胸を借りて」という意味で荘村は「究極のパートナー」だと語る。心の奥底に染み込むようなカウンターテナーの歌声に、柔らかく語りかけるようなギターの音色が重なっていく景色が今から楽しみだ。

文:室田尚子
(ぶらあぼ2025年5月号より)

藤木大地(カウンターテナー) × 荘村清志(ギター) あの素晴らしい愛(うた)をもう一度
2025.5/25(日)14:00 岐阜/サラマンカホール
問:サラマンカホール・チケットセンター058-277-1110
https://salamanca.gifu-fureai.jp