
先日、カウンターテナーの藤木大地さんを取材しました。テーマは、浜離宮朝日ホールでのリサイタルシリーズ「Encounter-tenor」の8月の公演について。
声楽伴奏の大家マーティン・カッツとシューマン「女の愛と生涯」に取り組んだ第2回、45歳の誕生日に開催し、自身ゆかりの作品を並べた第3回に続き、今回はベルリオーズの歌曲「夏の夜」、若きヴォーン・ウィリアムズが残した「旅の歌」などを、信頼するピアニスト・松本和将さんと披露します。
また、ブリテンの知られざる名作、連作歌曲集「カンティクル」の第2番〈アブラハムとイサク〉では、テノールの宮里直樹さんをゲストに迎えます。宮里さんとはウィーン留学時代にルームシェアをしていた親しい間柄。二人の歌声が、讃美歌を意味するこの作品の神秘的な世界をどのように描くのか、期待が高まります。
取材前日はリサイタル、翌日にはニューアルバムのレコーディング、さらにその後はオペラ出演と多忙を極める藤木さん。
「いつまで歌えるかわからない。生涯で歌いたい曲を全部歌い切れることってないと思うんです」と語るその言葉からは、充実した現在の活動と、一つひとつのステージにかける意気込みがひしひしと感じられました。
インタビューは、ぶらあぼ8月号(7/18発行)に掲載予定。お楽しみに!
取材・文・写真:編集部
浜離宮アフタヌーンコンサート
藤木大地 カウンターテナー・リサイタル
Encounter-tenor 2025 Summer
2025.8/29(金)13:30 浜離宮朝日ホール
出演
藤木大地(カウンターテナー)、松本和将(ピアノ)、宮里直樹(テノール)*
曲目
加藤昌則:風のうた ※藤木大地委嘱作品(2025)
ベルリオーズ:歌曲集「夏の夜」op.7
ブリテン:カンティクル第2番「アブラハムとイサク」op.51*
ヴォーン・ウィリアムズ:歌曲集「旅の歌」
問:朝日ホール・チケットセンター03-3267-9990
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/