7/31(土)東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 

高関健(c)MasahideSato

 「勝負曲」というものがあるとすれば、高関健にとってのそれはスメタナ「わが祖国」である。
 10代で聴いたチェコ・フィル公演の衝撃から特別な曲になり、節目のたびに取り上げてきて、東京シティ・フィルとの2015年の常任指揮者就任記念演奏会でも披露。それがいまだ語り草となるほどの感動的な名演で、以来6年、いまや絶好調コンビとして、毎回のように胸に迫る演奏を実現するに至ったのである。
 そして、ぜひミューザで披露したい演目として、再び「わが祖国」が選ばれた。さらに、高関は本公演用のインタビュー時に、サマーミューザに様々な楽団や指揮者が出ることについて、「もちろんライバル意識は持っています。他の皆さんとは少しでも違う演奏をしようと心構えはしております」と意欲を隠さなかった。自分たちの積み重ねを示すとともに、他者をしっかり意識して臨む勝負曲。新たな“語り草”が生まれる。
文:林 昌英

【Information】

フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
全曲を聴いてこそ浮かび上がる、名曲の真の魅力!

2021.7/31(土)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
(14:00開場/14:20~14:40 高関健によるプレトーク)

指揮:高関健(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 常任指揮者)

プログラム
スメタナ:連作交響詩「我が祖国」

●ホール座席券

S席A席B席
一般5,000円4,000円3,000円
友の会4,500円3,600円2,700円

U25(小学生以上25歳以下):各席半額
※U25割引はミューザ川崎シンフォニーホールおよびチケットぴあで購入できます。
※未就学のお子さまはご入場いただけません。

●オンライン鑑賞券

一般  1,500円
友の会 1,350円

ライブ+アーカイブ配信
※アーカイブ配信は翌々日正午より開始
※ライブ配信は開場時間より開始

*詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
問:ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200

https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=2918

特集:フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021
昨年、コロナ禍において先陣を切って行われた大規模音楽祭、フェスタサマーミューザKAWASAKI。感染対策を徹底し会場に観客を入れ(1/3ほどに制限)、全公演のライブ配信も行った。あの時期に1人の感染者も出さず、17回におよぶオーケストラ公演を行ったことは世界的に見ても大きなチャレンジかつ実績となった。そのサマーミューザ、今年は20公演とさらにパワーアップして7月22日から8月9日まで開催される。9つの首都圏のオーケストラに加え、オーケストラ・アンサンブル金沢と京都市交響楽団が加わった豪華ラインナップ。もちろん今年も 生音+生配信。サマーミューザおなじみの人気企画、プレトークやプレコンサートの模様もライブ配信されるので、全国どこからでも音楽祭を楽しめる。暑い夏に熱いパフォーマンスを期待したい。