1498年に創立され、500年以上の歴史をもつウィーン少年合唱団が今年も来日。4月28日から6月16日にかけての全国ツアーに先駆けて、都内で4月26日に記者会見が行われた。
会見には、駐日オーストリア大使フーベルト・ハイッスのほか、合唱団の団長および芸術監督を務めるゲラルト・ヴィルト、カペルマイスターのマノロ・カニン、今回公演を行うブルックナー組26名(うち日本人1名)らが登壇した。
(2019.4/26 東京都内 Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE)
ヴィルトは「今年は日本・オーストリアの国交樹立150周年であり、ウィーン少年合唱団と日本も長い歴史を誇っています。そして今回の日本公演中に元号が変わるということで、このような節目に私たちからも共に祝福させていただけることが心からの喜びです。また、英訳では「ビューティフル・ハーモニー」と訳されている日本の新しい元号「令和」の時代にちなみ、ウィーン少年合唱団も特別な曲目を携えて参りました。その中の「内なる平和(Peace Within)」は、“花はあなたのうちに咲く。花のところまで行かずとも、その美しさを見つめながら平和を祈ってほしい”という祈りをこめて、私が作曲しました」と語った。
今回が再来日となるカニンは「日本・オーストリア国交樹立150周年を記念して、特別なプログラムを作成して参りました。非常に興味深く、面白いプログラムになっているかと思います。また今回のブルックナー組ですが、モチベーション溢れる熱心な少年たちです。プロフェッショナル意識も高く、日本に来ることをとても楽しみにしていました。日本の皆さまの期待に応えられると信じています」と述べた。
「ドイツ語はどのように覚えましたか? 今はみなさんとドイツ語でコミュニケーションをとっていますか?」という質問に対し、ブルックナー組唯一の日本人団員・ケントくんは「日本にいる時はドイツ語をあまり習っていなくて、(ドイツの)小学校で習いました。そしてこれからも小学校でみんなと一緒に話すことで、どんどん覚えていきたいと思います」と答えた。
会見の最後には、今回のツアーでも披露される「トリッチ・トラッチ・ポルカ」「ねむの木の子守歌」の2曲が披露された。
ウィーン少年合唱団日本公演
https://www.japanarts.co.jp/wsk2019/