
3月12日、日本レコード協会が主催する第39回日本ゴールドディスク大賞の各部門受賞作品および受賞アーティストが発表され、角野隼斗の『HUMAN UNIVERSE』が 「クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を、石田泰尚率いる弦楽アンサンブルの『石田組 結成10周年記念 2024・春』が「インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
日本ゴールドディスク大賞は日本レコード協会が創設した音楽賞で、1年間(1月1日~12月31日)のCD、 音楽映像作品、 有料音楽配信などの正味売上実績に基づき、その年のレコード産業の発展に貢献したアーティストおよび作品を顕彰するもの。1987年の創設以降、ポップス、ロックから、ジャズ、純邦楽まで幅広いジャンルを対象に各賞を選出している。
クラシック音楽のジャンルにおいて、1年間で最も売り上げ実績の大きな作品に与えられる「クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞した『HUMAN UNIVERSE』は、昨年、ソニー・クラシカルとワールドワイド契約を結んだ角野の世界デビューアルバム。「追憶」「胎動」をはじめとする自作曲に加え、J.S.バッハ、フォーレ、パーセル、坂本龍一など、ジャンルの枠組みにとらわれない角野らしい多様なレパートリーが収められている。今年2月には同作品のリリースを記念した全国ツアーが行われ、全16公演で約3万人の観客を動員するなど、大きな反響を呼んだ。また、現在は、3年間にわたって角野に密着した映画『角野隼斗ドキュメンタリーフィルム 不確かな軌跡』が公開されている。
今回の受賞にあたり、角野は以下のコメントを寄せている。
日本ゴールドディスク大賞を受賞し、大変光栄に思っております。 皆様一人一人が「HUMAN UNIVERSE」を沢山聴いてくださったおかげですので、 ただただ感謝しております。 この受賞を糧に、 今後も創作活動に励んでいく所存です。 今日は自分へのお祝いにニューヨークの寿司でも食べに行こうと思います。
角野隼斗
『石田組 結成10周年記念 2024・春』がインストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤーに
石田組は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と京都市交響楽団のコンサートマスタ―として活躍するヴァイオリニスト・石田泰尚の呼びかけにより、2014年に結成された弦楽アンサンブル。昨年は、結成10周年ツアーとして、武道館公演を含む約30公演を開催し注目を集めた。『石田組 結成10周年記念 2024・春』は前述のツアーに先駆けてレコーディングされたアルバムで、ジョン・ラター「弦楽のための組曲」やグリーグ「二つの悲しき旋律」などのクラシックの作品から、石田組定番の布袋寅泰、レッド・ツェッペリンまでが収録されている。
第39回日本ゴールドディスク大賞
https://www.golddisc.jp