東京交響楽団が2019年度の主催公演ラインナップを発表した。就任6年目のシーズンを迎える音楽監督ジョナサン・ノットは定期演奏会4公演、川崎定期演奏会2公演、東京オペラシティシリーズ2公演のほか、特別演奏会(『第九』公演)や「名曲全集」など計7演目12公演を指揮する。
今回もノットは面目躍如たる近現代と古典の両方をミックスしたプログラムで手腕を発揮。ブリテンのヴァイオリン協奏曲(ソロ:ダニエル・ホープ)とショスタコーヴィチの交響曲第5番(2019.5/25,5/26新潟)、リゲティ「レクイエム」、タリス「スペム・イン・アリウム」(40声のモテット)とR.シュトラウス「死と変容」の組合わせ(7/20,7/21)、アイヴズ「答えのない質問」とシューベルト「未完成」(10/12,10/13)、リゲティ「管弦楽のためのメロディーエン」とモーツァルト「ジュピター」(11/23)など。
正指揮者の飯森範親もラヴェルの名管弦楽曲とファジル・サイの「チェロと管弦楽のために」(ソロ:新倉瞳)を合わせた独創的なプロ(20.3/21)とアイネム「ダントンの死」組曲&R.シュトラウス「家庭交響曲」(1/25)などを。桂冠指揮者の秋山和慶は新進気鋭のピアニスト藤田真央とジョリヴェのピアノ協奏曲「赤道コンチェルト」、イベール「寄港地」などオール20世紀フランスものという個性的なプログラムを用意している(19.4/21)。
客演指揮者も、最近ではオペラで注目度の高いロレンツォ・ヴィオッティ、5度目の客演となるマーク・ウィグルスワース、さらにJ.S.バッハ「マタイ受難曲」を振る鈴木優人など多彩な顔ぶれとなっている。
東京交響楽団
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