日本で唯一のクラシック音楽専門TVチャンネル「クラシカ・ジャパン」が2018年に開局20周年を迎える。これに先立ち、11月3日から5日まで、大型無料放送「クラシカ音楽祭:クラシカ・ジャパン開局20周年直前特集」を実施する。期間中は「クラシカ・ジャパン」との契約なしで全放送を無料で視聴(*)できる。
(*スカパー!プレミアムサービス、スカパー!プレミアムサービス光、J:COM、一部のCATV局に加入の必要あり)
今回の「クラシカ音楽祭」は開局20周年直前企画として、開局当時の1998年1月に放送した番組を振り返りながら、生誕100年のバーンスタイン、没後150年のロッシーニといった「2018年メモリアル作曲家」や、ラトル、カウフマンら2018年に来日公演を控える「2018年注目アーティスト」など来年のトレンドをいち早く紹介する。
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■11/3(金・祝) 10:00〜<1998年1月編成番組>
1998年1月1日に開局したクラシカ・ジャパンの当時の番組を振り返ってみるとヘルベルト・フォン・カラヤン、レナード・バーンスタイン、エミール・ギレリス、ニコラウス・アーノンクールなど、今は亡き巨匠たちの名演や、イーヴォ・ポゴレリチ、ミッシャ・マイスキー、プラシド・ドミンゴなど現在は重鎮として活躍しているアーティストの若かりし頃のお宝映像がぎっしり。
・おすすめ番組
■カラヤン「ジルヴェスター・コンサート1978」
【初回放送】 11月3日(金・祝) 10:00〜11:05
1978年12月31日に行われたベルリン・フィル恒例のジルヴェスター・コンサート。美しい旋律を指揮させたらナンバーワンの「帝王」カラヤンが、定番の名曲を次々と披露。特にマスカーニの歌劇『友人フリッツ』間奏曲の美しさは必聴。世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルの面目躍如。
[演目]ヴェルディ:歌劇『運命の力』〜序曲、ビゼー:劇音楽『アルルの女』Op.23第2組曲〜「パストラール」「間奏曲」「ファランドール」、リスト(フランツ・リスト&アルベルト・フランツ・ドップラー編):ハ ンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調S.359-4、ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』Op.24〜「ハンガリー行進曲(ラコッツィ行進曲)」、マスカーニ:歌劇『友人フリッツ』〜間奏曲、スッペ:喜歌劇『軽騎兵』〜序曲
[指揮&映像監督]ヘルベルト・フォン・カラヤン
[演奏]ベルリン・フィルハーモニ ー管弦楽団
[収録]1978年12月31日フィルハーモニー(ベルリン)
・その他の放送番組
■アーノンクールのバッハ『管弦楽組曲第3番』『オーボエとヴァイオリンのための協奏曲』『ヨハネ受難曲』
■マイスキーのバッハ『無伴奏チェロ組曲第1番』
■ホグウッドのハイドン『交響曲第79番』
■ハンブルク・バレエ『転換』
■ツィメルマンのショパン『バラード集』(全4曲)
■ポゴレリチのショパン『ピアノ・ソナタ第3番』
■ドホナーニのメンデルスゾーン『スコットランド』
■ギレリスのシューマン『夜想曲』
■ドミンゴ『わが心のセビリア』
■ドキュメンタリー『バイロイト音楽祭の100年』〜ワーグナー芸術の現在から未来〜
■バーンスタイン&ウィーン・フィル『第九』
■アバド&ミラノ・スカラ座『ペルゴレージ:スターバト・マーテル』
■ルービンシュタインのグリーグ『ピアノ協奏曲』
■ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調
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■11月4日(土) 10:00〜 <2018年メモリアル作曲家>
数々の名作オペラを生み出した没後150年のジョアキーノ・ロッシーニ。クロード・ドビュッシーと、ヴェルディの台本作家としても有名なアッリーゴ・ボーイトはともに没後100年。生誕200年はフランスの作曲家フランソワ・グノー。生誕100年は作曲家としても功績の大きいレナード・バーンスタイン。
・おすすめ番組
■レナード・バーンスタイン生誕100年(1918〜1990)
ドキュメンタリー『共有の喜び〜バーンスタインinPMF』
【初回放送】11月4日(土)19:20〜20:30
レナード・バーンスタインが提唱し、毎年夏に札幌で開催されているPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)。1990年の第1回は、同年10月のバーンスタインの死によって、バーンスタイン唯一の、そして最後の参加となった。この番組は、第1回PMFでバーンスタインがシューマンの交響曲第2番を取り上げて、若者たちと感動的な演奏を成し遂げるまでを追ったドキュメンタリー。PMF開会式でのスピーチでは、この教育音楽祭への思いが語られている。
[演目]シューマン:交響曲第2番ハ長調(リハーサル)他
[出演]レナード・バーンスタイン、大植英次、PMFオーケストラ他
[収録]パシフィック・ミュージック・フェスティバル1990(札幌)
[監督]ホラント・H・ホールフェルト
・その他の放送番組
■アッリーゴ・ボーイト没後100年(1842〜1918)
バイエルン州立歌劇場2015『メフィストーフェレ』
■シャルル・フランソワ・グノー生誕200年(1818〜1893)
ザルツブルク音楽祭2016『ファウスト』
■クロード・ドビュッシー没後100年(1862〜1918)
エッセン歌劇場2012『ペレアスとメリザンド』、ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、ドビュッシー:交響詩『海』
■ジョアキーノ・ロッシーニ没後150年(1792〜1868)
パリ・オペラ座2014『セビリアの理髪師』
ロッシーニ・オペラ・フェスティバル2012『マティルデ・ディ・シャブラン』
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■11/5(日) 10:00〜 <2018年注目のアーティスト>
2018年もビッグネームが続々来日予定!ヨナス・カウフマン、サー・サイモン・ラトル、ズービン・メータ&イスラエル・フィル、ハンブルク・バレエ、トゥガン・ソヒエフ&トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、マルク・ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊、クリスティアン・テツラフなど、来日を前に放送で彼らの音楽が身近に!
・おすすめ番組
■ヨナス・カウフマン <2018年来日予定>
ヨナス・カウフマン「君こそ我が心のすべて〜ライヴ・イン・ベルリン」
【初回放送】 11月5日(日) 10:00〜11:15
現代のスーパースター・テノール、ヨナス・カウフマンが、1920〜30年代にヨーロッパを席巻した黄金時代のオペレッタとヒット・ソングをオーケストラ伴奏で熱唱。この番組は、CD「君は我が心のすべて〜華麗なるオペレッタとヒット・ソングの世界」レコーディングの最終日、録音会場となった旧東独時代の国営放送局の巨大な施設跡にある大ホール「ベルリンフンクハウス・ナレーパシュトラーセ」に観客を招待して行ったコンサート。カウフマンがロマンティックに歌う往年のヒット・ソングは見どころ満載。
[演目]レハール:喜歌劇『ジュディッタ』〜「友よ、人生は生きる価値がある」、喜歌劇『フラスキータ』〜「青空が天蓋の寝台に」、喜歌劇『パガニーニ』〜「僕は女たちによくキスをした」、喜歌劇『微笑みの国』〜「君こそ我が心のすべて」、カールマン:喜歌劇『マリッツァ伯爵夫人』〜「ウィーンによろしく」、シュトルツ:映画『歌は終わった』〜「別れるわけは聞かないで」、映画『愛のコマンド』〜「君は夢の中で全てを」、メイ:映画『歌は世界を駆け巡る』〜「歌は世界を巡る」、ベナツキー:喜歌劇『白馬亭にて』〜「それは素晴らしいもの」、タウバー:喜歌劇『歌う夢』〜「君は我が世界」、スポリアンスキー:映画『夕暮れの歌』〜「今宵こそは」、ヘイマン:映画『ブロンドの夢』〜「世界のどこかに」、コルンゴルト:歌劇『死の都』〜「この身にとどまるしあわせよ」、アブラハム:喜歌劇『ヴィクトリアと軽騎兵』〜「私に再び別れの手を」、喜歌劇『ハワイの花』〜「長椅子のお人形さん」
[指揮]ヨッヘン・リーダー
[演奏]ベルリン放送交響楽団、ヨナス・カウフマン(テノール)ユリア・クライター(ソプラノ)
[収録]2014年1月22日ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラーセ
■ハンブルク・バレエ <2018年来日予定>
ハンブルク・バレエ『クリスマス・オラトリオ』
【初回放送】 11月5日(日) 13:10〜16:10
イエスの降誕を祝うJ・S・バッハの名曲に振付けたシンフォニック・バレエ。6つのクリスマス礼拝用カンタータで構成され、まずは2007年に第1部から第3部が振付けられ、2013年に全6部の完全版が上演された。聖母マリアは「母」、ヨゼフは「その夫」と名付けられ、クリスマスの奇跡を単に辿るのではなく、観客にさまざまな解釈ができるよう、無条件の愛と魂の救済の喜びが説得力を持って描かれる。2015年にハンブルク・バレエ団副芸術監督に就任したロイド・リギンス、長身でしなやかなアンナ・ラウデール、そして2015年に退団した日本人ダンサー、大石裕香など、同団トップダンサーたちのキレのあるパフォーマンスとエネルギッシュなアンサンブルは必見。
[音楽]J・S・バッハ:クリスマス・オラトリオBWV.248(第1部「降誕節第1祝日用」第2部「降誕節第2祝日用」第3部「降誕節第3祝日用」第4部「新年用」第5部「新年後の主日用」第6部「主顕節用」)
[振付・衣裳・照明]ジョン・ノイマイヤー
[装置]フェルディナンド・ヴェーゲルバウアー
[指揮]アレッサンドロ・デ・マルキ
[演奏]ハンブルク州立歌劇場管弦楽団及び同合唱団、ユリアン・プレガルディエン(福音史家)メリッサ・プティ(ソプラノ)カーチャ・ピーヴェック(アルト)マニュエル・ギュンター(テノール)ヴィルヘルム・シュヴィングハマー(バス)[出演]ロイド・リギンス(男)アンナ・ラウデール(母)カーステン・ユング(その夫)カレン・アザチャン(羊飼い)シルヴィア・アッツォーニ(天使)アレクサンドル・トルーシュ(天使)大石裕香、シルヴァーノ・バローン、レスリー・ヘイルマン、クリストファー・エヴァンス(ソロのカップル)ウラディミール・コシチュ(街の掃除人)ハンブルク・バレエ団
[収録]2014年12月25日・27日・29日ハンブルク州立歌劇場
2016年2月20日、フィルハーモニー(ベルリン)で行われたサイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルの定期演奏会は、久しぶりの全曲演奏となるラヴェルのバレエ音楽『ダフニスとクロエ』を中心に、20世紀前半のフランス音楽がテーマ。その色彩の豊かさとシンフォニックなサウンドを、実際に目で体感できるベルリン・フィルの超絶アンサンブルは必見。
[演目]プーランク:二重混声合唱のためのカンタータ『人間の顔』(第1曲「この世のすべての春のうちで」第2曲「歌いながら修道女たちは進む」第3曲「沈黙のように低く」第4曲「汝わが忍耐強き者」第5曲「空と星を見て笑いながら」第6曲「昼は私を驚かせ 夜は私を恐れさせる」第7曲「赤い空の下の脅威」第8曲「自由」)、ケクラン:ラドヤード・キップリングの「ジャングル・ブック」を題材にした『レ・バンダール=ログ』(猿のスケルツォ)、クルターク:厳かな小音楽〜ピエール・ブーレーズの90歳の誕生日に(ドイツ初演)、ラヴェル:バレエ『ダフニスとクロエ』
[指揮]サー・サイモン・ラトル
[演奏]ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送合唱団[収録]2016年2月20日フィルハーモニー(ベルリン)
・その他の放送番組
■ズービン・メータ指揮イスラエル・フィル <2018年来日予定>
メータ&イスラエル・フィル2015「リスト&マーラー」
■クリスティアン・テツラフ <2018年来日予定>
ヴェルビエ音楽祭2016「クリスティアン・テツラフ」
■トゥガン・ソヒエフ&トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団<2018年来日予定>
ソヒエフ&トゥールーズ・キャピトル国立管「アントワン・タメスティを迎えて」
■マルク・ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊<2018年来日予定>
ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊「モーツァルトのイ長調の協奏曲」
■サイモン・ラトル <2018年来日予定>
ラトル&ロンドン響2016「20世紀フランス音楽の夕べ」
◆クラシカ・ジャパン
ドイツで誕生した世界初のクラシック音楽専門チャンネル“CLASSICA”の日本版で、1998年に開局した日本で唯一のクラシック音楽専門TVチャンネル。話題のコンサートからオペラ、バレエ、ドキュメンタリーまで、毎月100タイトル以上の音楽番組を毎日24時間放送している。
スカパー!プレミアムサービス(637ch)、スカパー!プレミアムサービス光 (637ch)、全国のケーブルテレビ局、ブロードバンドTVで視聴できる。
【クラシカ音楽祭】http://www.classica-jp.com/fes17aki/
【公式HP】 http://www.classica-jp.com/
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