イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出『オセロー』

リアルタイムの赤裸々なシェイクスピア

C)Jan Versweyveld

 今年6月のネーデルラント・オペラの新制作《サロメ》初日。熱烈なカーテンコールのアプローズをサロメ役のマリン・ビストラムと分け合っていたのは、演出のイヴォ・ヴァン・ホーヴェだった。アムステルダムが本拠のヴァン・ホーヴェだが、ロンドンでもパリでもニューヨークでも、ストレートプレイ(せりふ劇)の話題作を連発しており、いまや世界中がその動向に注目する“絶対王者”。この超売れっ子演出家が率いるカンパニーの名舞台が、ついに東京に初上陸する。
 どんな時代の戯曲であろうと、リアルタイムの人間の赤裸々なドラマにしてしまうヴァン・ホーヴェは、昇進できなかった逆恨みから、外国人である上司への差別的憎悪を増幅させるイアーゴと、その策略にはまり、嫉妬で自制心を失ってゆく勇将オセローの内面の脆さを、冷徹かつナチュラルに描いてゆく。現代人が古典に抱きがちな違和感を完全に消滅させてしまうその凄腕を、ぜひライヴで体感してほしい。
文:伊達なつめ
(ぶらあぼ2017年11月号より)

2017.11/3(金・祝)〜11/5(日) 東京芸術劇場プレイハウス
問:東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296 
http://www.geigeki.jp/

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