パイプオルガンとオーケストラの饗宴 ティエリー・エスケシュ(オルガン) 井上道義(指揮) オーケストラ・アンサンブル金沢

4ホールで体感するOEKとオルガンの華麗なるサウンド

 加賀百万石の城下町・金沢が誇るコンサートホール、石川県立音楽堂の象徴と言える存在が、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)とオルガン。この2つを組み合わせて、古都から21世紀の響きを創造、発信してゆく一大プロジェクト『パイプオルガンとオーケストラの饗宴』が、いよいよ開催される。
 日本で初のプロ室内オーケストラとして、1988年に設立されたOEK。スタート時は岩城宏之、現在は井上道義が音楽監督を務め、今や年間約100公演を行い、国内外の注目を集める存在へと成長した。一方、県立音楽堂のオルガンは、ベルリン・フィルハーモニー・ザールの楽器も手掛けた、独カール・シュッケ社製。地元の伝統工芸である輪島塗が演奏台の各所に施され、5143本のパイプから圧倒的なサウンドを生み出す。
 プロジェクトの核は、OEKの今期の「コンポーザー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた、フランス人オルガニストで作曲も手掛ける、ティエリー・エスケシュへの委嘱作「オルガン協奏曲」の世界初演。エスケシュ自身がソリストとして井上指揮のOEKと共演、極彩色の響きのタペストリーを織り上げる。そして、エスケシュは、自在な即興演奏も披露。さらに、この新作を携えて古都を飛び出し、栃木・長野・川崎と3ヵ所で真価を問う。
 また、これらのステージでは、OEKが誇る首席チェロ奏者のルドヴィート・カンタをソリストに据えてのサン=サーンスの協奏曲第1番、シューベルトの交響曲第7番「未完成」を併せて披露。「進取の古都」ならではの風土が紡ぎ上げた、大胆かつ繊細な「21世紀の響き」の魅力を、余すことなくアピールする。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2017年7月号から)

7/18(火)19:00 石川県立音楽堂(076-232-8632)
7/20(木)19:00 那須野が原ハーモニーホール(0287-24-0880)
7/21(金)19:00 松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)(0263-47-2004)
7/23(日)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール(044-520-0200)
http://www.oek.jp/

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