20世紀と現代の名作が出会う
今回もラヴェル、バルトーク(6番)という歴史的名曲を始まりと終わりに置き、間に彼らと関わりの深い二人の日本人作曲家を取り上げる。作曲界の両巨頭・西村朗と細川俊夫の作風は対照的。西村が音の洪水によって輝かしいアジア的夢幻を出現させるのに対し、細川は時間・空間の中での音のありようを問うていく。初演曲(西村)も含む今回のプログラムから、20世紀以降にクァルテットが切り開いてきた領域が見えてくるはずだ。
文:江藤光紀
(ぶらあぼ 2017年4月号から)
6/24(土)18:00 東京文化会館(小)
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
http://www.t-bunka.jp/