日本人指揮者としては小澤征爾以来の快挙!
12月3日、ザルツブルク音楽祭は、反田恭平が2025年8月16日、17日のモーツァルト・マチネに指揮とピアノで出演することを発表した。オーケストラはザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団で、日本人の指揮者としてこの音楽祭に出演するのは小澤征爾以来の快挙となる。
反田は今年5月、すでにザルツブルクでモーツァルテウム管弦楽団と共演(指揮者としてのヨーロッパデビュー)しており、この時のリハーサルをザルツブルク音楽祭副総裁が聴いて、今回の抜擢に至ったという。
反田さんのコメント
「ちょうど札幌でのコンサートの終了後、弾き終えてアンコール前に発表されたことを聞きました。公演招待のオファーがあった時はとても喜んだことを記憶しております。夢であり目標であったザルツブルク音楽祭。ソリストとしてだけではなく、指揮者としても声をかけていただいたことにプレッシャーがないわけではありませんが、この素晴らしい時間を存分に味わえる瞬間にしたいと今はワクワクしております」
反田は、2021年のショパン国際ピアノ・コンクールで日本では半世紀ぶりとなる第2位に入賞。その後、自身が立ち上げたオーケストラJapan National Orchestra(JNO)を中心に指揮者としての活動を開始し、24年5月にはヨーロッパ・デビュー(前述のザルツブルク)、11月にはドイツでも指揮者デビューを果たしている。さらにこの先も、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団をはじめとするオーケストラへの出演が決まっているという。
世界が注目する大舞台で、名門オーケストラを相手にタクトを執る反田の勇姿が、もうすでに目に浮かんでくるようだ。日本が誇るアーティストが世界へと羽ばたいていく、実に心躍る一報だ。
ザルツブルク音楽祭 2025 反田恭平 モーツァルト・マチネ
2025.8/16(土)11:00、8/17(日)11:00
会場:Stiftung Mozarteum in the Großer Saal
出演:
反田恭平(指揮・ピアノ)、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
曲目:
W.A.モーツァルト
交響曲第 32 番 ト長調 K.318
ピアノ協奏曲第 9 番 変ホ長調 K.271 「ジュノム」
歌劇「フィガロの結婚」より序曲 K.492
ピアノ協奏曲第 26 番 ニ長調 K.537「戴冠式」
https://www.salzburgerfestspiele.at