2年ぶりに帰ってくる! 読響サマーフェスティバル2026《三大協奏曲》

左より:角田鋼亮 ©Makoto Kamiya/佐々木つくし ©T.Tairadate/水野優也 ©Yuji Ueno/角野未来 ©T.Tairadate

 真夏の暑さにも負けないフレッシュな感性を持つ演奏家たちが集まり、協奏曲の名曲を演奏する「読響サマーフェスティバル《三大協奏曲》」が2年ぶりに開催される。取り上げられる作品はメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」、ドヴォルザーク「チェロ協奏曲」、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」の3曲である。

 メンデルスゾーンを弾くのは、2024年にプラハの春国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門で優勝した佐々木つくし。25年からはベルリン・フィル・カラヤン・アカデミーに在籍している注目のヴァイオリニストだ。ドヴォルザークを弾くのは、25年に佐々木と同じくプラハの春国際コンクール・チェロ部門でアジア人として初の優勝を遂げた水野優也。そしてチャイコフスキーを弾くのは、瑞々しい音色と芯のある技巧が話題の角野未来である。そんな3人とオーケストラを導くのは、24年からセントラル愛知響の音楽監督を務め、他にも大阪フィルや仙台フィルの指揮者を歴任するなど、中堅として着実な活躍を続ける角田鋼亮だ。

 名曲とされる作品の本当の魅力は、こうした若い世代の演奏家の真剣な音楽への取り組みのなかで発見されることも多い。どの曲も何度も聴いているよ、という方も多いだろうが、異なる演奏家で聴くこともクラシック音楽の面白さ。暑さも吹き飛ばす熱演のなかに、名曲の魅力を再発見してみては? 3曲一緒に聴くチャンスも限られるので、このコンサートに注目したい。

文:片桐卓也

(ぶらあぼ2026年8月号より)

読響サマーフェスティバル2026《三大協奏曲》
2026.8/18(火)18:30 東京芸術劇場 コンサートホール
問:読響チケットセンター0570-00-4390
https://yomikyo.or.jp


片桐卓也 Takuya Katagiri

1956年8月、福島県生まれ。早稲田大学在学中からフリーランスとして仕事を始め、映画、旅、自動車などの雑誌に関わる。1990年ごろから本格的にクラシック音楽関係の取材を始め、音楽雑誌に寄稿している。他に、コンサートの曲目解説、録音のライナーノーツの執筆なども多数。余裕があれば、バロック期のオペラを聴きにヨーロッパへ出かけている。趣味は都会の廃墟探訪。