
NHK交響楽団の前身・新交響楽団創立から百年を迎えた今年、「N響100年」として様々な企画が進行する。創立記念日(10/5)直前の特別演奏会は、首席指揮者ファビオ・ルイージがぜひやりたいと提案したマーラーの交響曲第2番「復活」を取り上げる。
ルイージとN響のマーラーといえば、2023年のN響第2000回定期公演を「一千人の交響曲」で華やかに祝い、昨年の欧州ツアーではベルリン・フィルやロイヤル・コンセルトヘボウ管などとともに、アムステルダムの「マーラー・フェスティバル2025」に参加。交響曲第3番と第4番を演奏し、存在感を示した。N響とマーラーの交響曲の関わりも深く、40年にわたりN響を指揮したサヴァリッシュとともに1970年代から本格的な演奏の歴史は始まり、90年代は名誉音楽監督デュトワが積極的に取り上げ、その流れは桂冠指揮者アシュケナージに引き継がれ、2015年以降は、名誉指揮者P.ヤルヴィ、そしてルイージと、N響の歴代首席指揮者が名演を繰り広げてきた。
今回のソリストは、昨年の欧州ツアーの第4番で共演した、中国出身で米国を中心に躍進するイン・ファン。むらのない美しい声が魅力的なソプラノと、メトロポリタン歌劇場等で活躍するメゾのタマラ・マムフォード。さらに新国立劇場合唱団が加わる豪華な布陣だ。
日本におけるマーラー演奏の発展を象徴するオーケストラのひとつでもあるN響。新たな時代の幕開けを祝す公演も歴史に刻まれる名演となるだろう。
文:柴辻純子
(ぶらあぼ2026年9月号より)
N響100年記念 特別演奏会 マーラー「復活」
2026.10/3(土)18:00、10/4(日)14:00 NHKホール
問 N響ガイド0570-02-9502
https://www.nhkso.or.jp
