上質なコンサートをお手頃な価格で……地元に愛されて祝30周年!
笑顔溢れる“紀州の太陽”をシンボルマークに、和歌山県と大阪府の両エリアを中心にサービスの提供を行っている紀陽銀行が、2025年に創立130周年を迎えた。明治28年に紀陽貯蓄銀行として創立以来、地域の人々の生活に寄り添いながら歩み続け、和歌山県内では圧倒的なメインバンクシェアを誇る。
その紀陽銀行が創立100周年を機に設立した紀陽文化財団は、クラシックコンサートの開催や美術館・博物館への無料招待などの活動を通じて優れた芸術・文化の普及を推進、心豊かな地域社会の創造に寄与し、今年30周年を迎えた。同財団が手掛ける「紀陽コンサート」は、お手頃な価格で良質な演奏を鑑賞できる場として、地元の人々にすっかり定着している。1995年にスタート、実力派奏者によるリサイタル・室内楽、およびオーケストラの公演を軸に、これまで58回も開催している伝統ある企画で、管弦楽を担う日本センチュリー交響楽団とは第1回から長きにわたる関係を構築。楽団の現・名誉指揮者、ウリエル・セガルをはじめ、これまでに多くの名匠がその指揮台に立ち、ピアノの園田高弘(第3回)やソプラノの中丸三千繪(第27回)など一流のソリストも迎えられている。

チケット購入は事前申込制、応募は6月30日までに!
今年は節目の年ということもあり、銀行と財団の共催による記念のオーケストラ公演を、本拠地である和歌山県(和歌山県民文化会館)と大阪府(フェニーチェ堺)の2会場で開催する。チケット購入方法は事前申込制(締切:6月30日(月))となっており、応募数が予定枚数を上回った場合は、抽選で当選者が決定されるそうだ。
今回の「紀陽コンサート」はアニバーサリーに相応しく、煌びやかでスケールの大きな曲がプログラムに並んだ。指揮をするのは、このコンサートの事を誰よりもよく知るマエストロ飯森範親。これまでは首席指揮者としての出演が続いたが、今年の3月でそのポジションを離れ、客観的な立場で古巣のオーケストラと共演する。そしてソリストとして登場するのは、圧倒的な演奏で人気を集めるチェリスト・宮田大。注目のプログラムは、今年没後50年を迎えるショスタコーヴィチの「祝典序曲」で華やかにスタート。宮田は最も得意とするレパートリーの一つ、サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番を演奏する。後半はマーラーの交響曲第1番「巨人」で、「紀陽銀行、紀陽文化財団がさらなる発展に向かって進んでほしい!」という飯森の思いが込められた、見事な名曲コンサートだ。この内容が1,000円で聴けるというのだから、応募しない手はない。

飯森と宮田からは、この公演に向けたメッセージが届いた。
飯森「紀陽コンサートは何年にもわたって指揮させていただいていますが、毎回、会場にお越しの皆様が楽しんでくださっていることを私自身、いつも嬉しく思っています。紀陽銀行130周年、紀陽文化財団30周年のお祝いと、将来へ向けてのさらなるご発展を祈念し、マーラーの交響曲第1番「巨人」を演奏いたします。勝利へ向かって突き進むこの作品を、会場にてお楽しみいただけましたら嬉しく思います。
また、日本を代表するチェリスト、宮田大さんとはこれまでに何度も共演していますが、今回演奏するサン=サーンスのチェロ協奏曲は、彼のメンタリティにとてもマッチした作品だと思います。共演するのが今から楽しみです。どうか皆さま、お誘い合わせの上、ぜひコンサートにお越しください」
宮田「今回、飯森範親マエストロ&日本センチュリー交響楽団とサン=サーンスのチェロ協奏曲第1番を演奏いたします。とても楽しみな気持ちであるのと同時に、演奏中にどんな化学反応が起こるか今から待ち遠しいです。数あるチェロ協奏曲の中でもオーケストレーションが素晴らしく、チェロの最低音であるC(ド)の深い響きから咽び泣くような高音まで、この楽器の魅力が詰まった作品です。物語性のある曲ですので、この公演だからこそ聴き、感じることができるようなストーリーをチェロの音でお届けいたします。皆さまのご来場をお待ちしております」

飯森が日本センチュリー響の首席指揮者に就任したのが2014年。ハイドンの交響曲全曲演奏などを通して、10年以上にわたり高度な技術力と精度の高いアンサンブルを磨いてきた両者によるマーラーの「巨人」は、聴き応え十分。それに加え宮田の独奏によるサン=サーンスの抒情性豊かな傑作が聴ける今回の「紀陽コンサート」は、クラシック通もホールに足を運びたくなるはず。チケットの確保は困難が予想されるが、ここはまず申し込みたい。名演は約束されているのだから。
文:磯島浩彰
【Information】
第59回 紀陽コンサート
紀陽銀行創立130周年記念・紀陽文化財団設立30周年記念
2025.10/18(土)15:00(開場14:30)
和歌山県民文化会館
2025.10/19(日)15:00(開場14:30)
フェニーチェ堺
〇出演
指揮:飯森範親
チェロ:宮田大
管弦楽:日本センチュリー交響楽団
〇曲目
ショスタコーヴィチ:祝典序曲 op.96
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 op.33
マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」
入場料:1,000円(税込・全席指定)
※未就学児童入場不可
お申し込み締切:6月30日(月)
お申し込み方法:WEBによるお申し込みに限ります。紀陽文化財団ホームページよりお申し込みください。
定員を超えた場合は抽選とさせていただき、振込用紙の発送をもって当選者の発表にかえさせていただきます。
(振込用紙は7月23日までにお送りいたします)
※チケットのお申し込みは、お一人様1回限りとし、お申込枚数は2枚までとさせていただきます。
※第一希望と第二希望の両方にお申し込みいただいた場合、重複して当選することはございません。
※お申し込み者の個人情報は、本件申し込みの取扱いにのみ利用いたします。
問:紀陽文化財団 事務局(紀陽銀行経営企画部内)073-426-7133
https://www.kiyobank.co.jp/regionalactivities/socialactivity.html