牛田智大がリーズ国際ピアノコンクールでセミファイナルに進出

 イギリス北西部の都市リーズで行われている、リーズ国際ピアノコンクール(審査員長:イモージェン・クーパー)は、現地時間9月11日から13日にかけて行われた2次予選の審査が終了し、出場者24名の中からセミファイナルに進出する10名が発表された。日本から出場していた丸山凪乃は惜しくも通過はならなかったが、牛田智大がセミファイナルへの進出を決めた。

上段左より)Kai-Min Chang/Xuehong Chen/Junyan Chen/Jaedan Izik-Dzurko/Elizaveta Kliuchereva
下段左より)Khanh Nhi Luong/Callum Mclachlan/Julian Treveleyan/Tomoharu Ushida/Ryan Zhu

◎セミファイナル進出者
Kai-Min Chang(カナダ)
Xuehong Chen(中国)
Junyan Chen(中国)
Jaedan Izik- Dzurko(カナダ)
Elizaveta Kliuchereva(ロシア)
Khanh Nhi Luong(ベトナム)
Callum Mclachlan(イギリス)
Julian Treveleyan(イギリス)
Tomoharu Ushida(日本)
Ryan Zhu(カナダ)

 2次予選は一人40分のソロのステージだが、事前に2種類用意した対照的な40分のプログラムから、いずれかが選ばれるという、見た目以上にタフなラウンド。国際コンクール経験の豊富な出場者が集まるなか、牛田はこうした舞台ではやや異色とも言える、吉松隆の抒情性あふれる「ピアノフォリオ 消えたプレイヤードによせて」を選択。アタッカで大曲、リストのロ短調ソナタへと繋げ、起伏に富んだプログラムで強い印象を残した。一方、高松国際やパデレフスキ国際を制したフィリップ・リノフ、ショパン国際ピリオド楽器コンクールで3位に入賞したアンジー・チャンなどの実力者がこのラウンドで姿を消すこととなった。

 2次予選を通過できなかった出場者には、「Competitor +」と題したプログラムが用意され、審査員からの個人的なフィードバック、ピアニストとしてのキャリアを考えるセミナー、出場者同士や聴衆との交流イベントなどが予定されている。

 セミファイナルは、1日あいだをおいて、現地時間15日からスタート。ソロと室内楽からなる一人75分のステージとなる。3日間の日程で審査が行われ、ファイナルに進出する5名が選ばれる。

Leeds Piano Competition
https://www.leedspiano.com