リーズ国際ピアノコンクール ファイナリスト5名が決定

 イギリスのウェスト・ヨークシャー州リーズで開催されているリーズ国際ピアノコンクールは、現地時間の17日夜、3日間にわたるセミファイナルの審査が終了し、イモージェン・クーパー審査員長からファイナリスト5名が発表された。日本から出場の牛田智大は惜しくもファイナルへの進出はならなかった。

牛田智大 セミファイナルのソロのステージより ©Frances Marshall

◎ファイナル進出者
Kai-Min Chang(台湾)
Junyan Chen(中国)
Jaeden Izik-Dzurko(カナダ)
Khanh Nhi Luong(ベトナム)
Julian Miles Trevelyan(イギリス)

左より)Kai-Min Chang/Junyan Chen/Jaeden Izik-Dzurko/Khanh Nhi Luong/Julian Miles Trevelyan

 ソロと室内楽あわせて75分のステージが求められるこのラウンド。2次予選と同様に、A、Bふたつのプログラムを用意し、室内楽の課題として、グループ1(ピアノ三重奏、四重奏、五重奏)またはグループ2(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ)から選ぶ必要がある。当コンクールでは今回、特に女性作曲家の作品にスポットが当てられていることが大きな特徴となっているが、牛田が演奏したエイミー・ビーチのピアノ五重奏曲やケイト・ホイットリーの作品など、課題曲の中から女性作曲家作品を選択するピアニストも多く、10名の出場者によるバラエティに富んだプログラムが展開された。

牛田智大 セミファイナル室内楽のステージより ©Frances Marshall

 ファイナルは、リーズから西に約13キロのブラッドフォードにあるセントジョージホールに場所を移し、現地時間20日、21日の2日間にわたり行われる。 ドミンゴ・インドヤン指揮ロイヤル・リヴァプールフィルとの共演による協奏曲が課題となるが、グループ1(バッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、モーツァルト)とグループ2(バルトーク、ブラームス、ショパン、リスト、プロコフィエフ、ラフマニノフ、ラヴェル、ロベルト・シューマン、クララ・シューマン)というかなり傾向の異なる2つのグループから審査員指定の作品を弾くことになり、まずどちらのグループに当たるのかが、結果を大きく左右することになりそうだ。

【追記】
ファイナル演奏曲目
9/20(金)
Julian Trevelyan: Béla Bartók Concerto No. 3, Sz.119
Kai-Min Chang: Beethoven Concerto No. 4 in G major, Op.58
Junyan Chen: Sergei Rachmaninov Concerto No. 4 in G minor, Op.40
9/21(土)
Khanh Nhi Luong: Sergei Prokofiev Concerto No. 3 in C major, Op.26
Jaedan Izik-Dzurko: Johannes Brahms Concerto No. 2 in B flat major, Op.83

Leeds International Piano Competition
https://www.leedspiano.com