横浜みなとみらいホール25周年音楽祭の記者会見に反田恭平が登場

反田恭平

 2023年5月に開館25周年を迎えた横浜みなとみらいホールが、アニバーサリーイヤーである今年度を締めくくる事業として「横浜みなとみらいホール25周年音楽祭」を開催する(3/19〜3/24)。この音楽祭を手掛けるのは「横浜みなとみらいホール プロデューサー 2023-2025」の反田恭平。開幕を翌日に控えた3月18日、同ホール内で記者会見が行われ、反田らが出席。自身が企画した公演への意気込みを語った。

 反田自身は3公演への出演が予定されている。
 「ジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO) ロマン派協奏曲 前夜祭演奏会」(3/19)では、エリック・ルー、務川慧悟という二人のピアニストと共演。それぞれがソリストを務めるシューマン、グリーグのピアノ協奏曲を指揮する。

「エリックさんは元々妻(小林愛実)が親しくしていて、(2021年の)ショパン・コンクールも聴きに来てくれました。彼はムーティ&シカゴ響とも共演し、国際的に活躍する実力者で、昨日のリハーサルでも非常に感銘を受けました。一緒に音楽をする楽しみを改めて教えてくれます。

 務川君は2012年の日本音楽コンクールで一緒に1位になって、今では僕の会社(株式会社NEXUS)に所属するアーティスト。お互い切磋琢磨して刺激を与え合う日々を過ごしています。彼の演奏からは、まるで詩を読んでいるような音楽を感じます。本当に尊敬していて大好きなピアニストです」

 「反田恭平 ジャパン・ナショナル・オーケストラ 新曲演奏会」(3/23)では、日本人作曲家における重鎮で、同ホールの前館長でもある池辺晋一郎の新作(ピアノ協奏曲Ⅳ《草が語ったこと》)を反田の弾き振りで初演する。

「この公演は今回の目玉企画の一つ。池辺先生に『弾き振りのための協奏曲を書いてほしい』と依頼しました。『なるべく無調ではなく、JNOで演奏可能なチェンバー・オーケストラの編成で』とオーダーし、非常に聴き応えのある作品を書いていただきました。

 このコンサートの後半にはブラームスの交響曲第1番を演奏します。この作品はJNOでも時間をかけて取り組みましたが、ブラームスは人生をかけて勉強していきたいと考えていて、今回もラインナップしました」

 「反田恭平のオルガン道場」(3/24)では、同ホールオルガニスト・近藤岳の指導のもと、パイプオルガンの演奏に挑戦。半年間にわたるレッスンの成果を披露する。

「ピアノ以外の鍵盤楽器はだいたい弾いたことがありますが、オルガンだけ経験がありませんでした。今回、受講生として4回ほど近藤先生のレッスンを受け、一から教えていただきましたが、足鍵盤が難しい。公演当日は、これまでのレッスンの様子を収めた映像も流します。

 僕の他にも近藤先生や、「10代のためのパイプオルガン・レッスン」で先生の指導を受けた小学生から高校生までの子どもたちも出演します。指揮やピアノの演奏よりも緊張しますが、ホール全体が振動するようなオルガンならではの音色など、この楽器の魅力を伝えたい。バッハのトッカータとフーガ(ニ短調 BWV565)、ブラームスやショパンを演奏する予定です」

 その他、音楽祭では、ミュンヘン・フィルのメンバーである青木尚佳(コンサートマスター)、三井静(チェロ)の二人に、第16回グリーグ国際ピアノコンクール優勝の髙木竜馬を加えた3名による「ブラームス 室内楽演奏会」(3/21)、反田が桐朋学園時代に室内楽の指導を受けたという徳永二男が登場する「徳永二男 無伴奏ヴァイオリン演奏会」(3/22)、岡本誠司(ヴァイオリン)らJNOメンバーも出演する「室内楽リレー コンサート」(3/24)なども予定されている。

 また、反田は横浜みなとみらいホールのプロデューサーとして、2024年度の展望も語った。
「次世代の音楽家を育成するためのマスタークラスを検討しています。音楽家としてできることは限られている中で、クラシック音楽という『伝統技術』を後進に伝えたいです」

問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
https://yokohama-minatomiraihall.jp
※音楽祭の詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。