ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024の記者会見が2月15日、東京国際フォーラムで行われ、アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンらが出席した。
17回⽬の開催となる今年は、5⽉3⽇(金・祝)から5月5日(日・祝)まで、東京国際フォーラムをメイン会場とし、90の有料公演が予定されている(その他無料公演も開催予定)。
テーマは「ORIGINES(オリジン)――すべてはここからはじまった」。作曲家たちに影響を与えた様々な音楽の伝統にスポットライトを当てるという。
マルタンは今年のテーマについて以下のように語った。
「この音楽祭が日本で誕生してもうすぐ20年になります。そこで、これまで取りあげてきた作曲家たちを集めると面白いのではないかと思いました。それには『ORIGINES(オリジン)』というテーマがふさわしいと思ったわけです。12世紀頃から現代までを総括するような内容になりました」
有料公演に登場するアーティストは例年通りバラエティ豊か。ピアニストでは、初出演のジャン=マルク・ルイサダのほか、アンヌ・ケフェレック、マリー=アンジュ・グッチにアブデル・ラーマン・エル=バシャ、ヴァイオリニストではオリヴィエ・シャルリエら国際的に活躍する一流アーティストが名を連ねた。日本からは亀井聖矢、小林愛実、萩原麻未、福間洸太朗ら人気と実力を兼ね備えたピアニストを中心に注目アーティストが多数出演。成田達輝は弾き振りで横浜シンフォニエッタとヴィヴァルディ「四季」を披露する。オーケストラ&吹奏楽公演では、指揮者のクリスティアン・アルミンク、キンボー・イシイ、出口大地に、東京フィルハーモニー交響楽団がLFJデビューを飾る。同じく初登場の群馬交響楽団は横山奏が率いる。ジャズピアニストの山下洋輔も初登場。「ORIGINES」にちなんだ楽曲をモチーフに最終日の夜を彩る。
また、2024年末で全ての指揮活動からの引退を表明している井上道義と新日本フィルハーモニー交響楽団によるファイナルコンサートも楽しみだ。
その他、0歳から楽しめる子ども向けの公演や、有料公演に出演するアーティストたちが指導にあたる「マスタークラス」(事前予約制)、地上広場キオスクステージでの無料コンサート、多彩なゲストを講師に迎える講演会、コンサートの合間にショッピングや飲食、楽器体験もできる出展ブースなどLFJらしい演出ももちろん。
会見の最後、マルタンは近年の世界情勢を踏まえつつ、この音楽祭にかける想いを語った。
「この10年で世界は大きく変わったように思います。それでもなお、音楽は以前にも増して神々しく存在しているのではないでしょうか。確かにロシアから音楽家を招くのは難しくなりましたが、私たちはヨーロッパだけでなく世界中のアーティストに声をかけ、すべての音楽家に手を差し伸べたい。そして、この音楽祭を、”今”を楽しめるイベントにしたい。友好関係を築けるように」
ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024
2024.5/3(金・祝)〜5/5(日・祝)
東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町、東京駅、京橋、銀座、八重洲、日比谷
チケット/
抽選先行販売:2/17(土)11:00~
先着先行販売:3/2(土)11:00~
一般発売:3/16(土)10:00~
https://www.lfj.jp/lfj_2024/
※音楽祭の詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。