札幌交響楽団が新シーズン以降の指揮者体制を発表

 札幌交響楽団が10月2日、2024年4月以降の新しい指揮者体制を発表した。18年から同楽団の首席指揮者を務めていたマティアス・バーメルトが24年3月で退任し、同年4月から下野竜也が首席客演指揮者に、25年4月からはエリアス・グランディが首席指揮者に就任する。

Elias Grandy

 エリアス・グランディは1980年ミュンヘン出身。バイエルン放送響とコーミッシェ・オーパー・ベルリンのチェリストを経て、2012年からダルムシュタット歌劇場の常任指揮者としての活動をはじめた。15年には第7回ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクール最高位(1位なしの2位)を獲得。ハイデルベルク歌劇場の音楽監督を23年までの8年間にわたって務めた。近年、ウィーン響、フランクフルト放送響などに客演し、国際的に知られる存在となった。日本では、札幌交響楽団のほか、読響、大阪フィル、京響、東京二期会オペラ劇場に客演している。

 また、札幌交響楽団は同日、2024-2025シーズンの主催演奏会のラインナップも発表した。
 常任指揮者不在のシーズンではあるが、定期演奏会にはバーメルト、グランディをはじめ、名誉音楽監督の尾高忠明、友情指揮者の広上淳一、正指揮者の川瀬賢太郎のほか、シャルル・デュトワや井上道義も登場する。

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札幌交響楽団
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