川崎・しんゆり芸術祭 アルテリッカしんゆり2026 記者発表
テーマは「おいしい芸術」

左より:下八川公祐、富山省吾、柳家小はぜ、歌心りえ、中村茂

取材:編集部

 12月24日、「川崎・しんゆり芸術祭 アルテリッカしんゆり2026」の記者発表会が行われ、歌手の歌心りえ、落語家の柳家小はぜ、芸術祭実行委員会委員長の富山省吾らが登壇した。

 イタリア語で“豊かな芸術”という意味のアルテリッカ、第18回目を迎え川崎の春を彩る祭典としてすっかり定着している。2026年は、4月11日から5月10日までの約1ヵ月間、新百合ヶ丘をはじめとした川崎市内8会場を舞台に、クラシック、バレエ、ミュージカル、演劇、能・狂言、落語、映画など多様なジャンルの45公演が開催される。テーマを「おいしい芸術」とし、様々なプログラムの中から、ビュッフェを楽しむように味わってほしいという想いが込められている。

 クラシックの公演を中心に紹介していこう。まずオーケストラは、5月6日に大友直人指揮東京交響楽団が登場する。ソリストにヴァイオリニストの山根一仁を迎え、オール・チャイコフスキープログラムを披露。ヴァイオリン協奏曲、交響曲第5番という鉄板の名曲で熱演を繰り広げる。また、神奈川フィルハーモニー管弦楽団は4月25日、中川晃教、上原理生というふたりのミュージカルスターと共演し、フルオーケストラのぶ厚い生演奏が歌唱の魅力を倍増させていくに違いない。

左:大友直人 ©️Rowland Kirishima
右:山根一仁 ©️T.Tairadate
左:中川晃教
右:上原理生

 その神奈川フィルのコンサートマスターとしても活躍している石田泰尚は、トリオ・リベルタのメンバーで出演。「エキゾチックにドラマティックに」というテーマで、ハチャトゥリアンやピアソラで熱いステージを見せてくれるだろう。
 地元・川崎の昭和音大で学んだピアニスト 黒木雪音は4月18日、母校のテアトロ・ジーリオ・ショウワでのソロ・コンサート。モーツァルト、リスト、カプースチン、ガーシュウィンという彩り豊かな曲目が目を引く。

トリオ・リベルタ
黒木雪音

 クラシック以外も盛りだくさん。記者会見に登壇した歌心りえは、YouTubeの総再生回数が1億回を超えるいま話題の歌姫。今回初となる新企画「アルテリッカ・ニューサウンド・オーケストラ2026」と共演、さだまさしの「道化師のソネット」や中島美嘉の「雪の華」などを披露する。
 ともに会見に登場した落語家の柳家小はぜは、今回のアルテリッカの高座で真打昇進を飾る。師匠である柳家はん治をはじめ、初音家左橋、柳家喬太郎、柳家三三らも出演し真打昇進を祝う。

 他にもふたりの人間国宝、山本東次郎と友枝昭世が顔を揃える能楽の公演や、人気に応えての再演となるフラメンコなど多彩な公演がラインナップされている。普段から馴染みのあるジャンルの公演以外も、“ビュッフェのように”気軽に楽しめる企画が盛りだくさんなので、この機会にぜひいろいろチャレンジして芸術理解を深める春にしたい。

チケット一般発売:2026.1/23(金)9:00〜
※先行発売(インターネットのみ):1/16(金)9:00〜1/22(木)23:59

問:川崎・しんゆり芸術祭実行委員会事務局044-952-5024
アルテリッカしんゆり
https://www.artericca-shinyuri.com