札幌交響楽団

Sapporo Symphony Orchestra

(c) Yasuo Fujii

1961年に発足、北海道唯一のプロ・オーケストラとして、「札響」の愛称で親しまれ、2021年に60周年を迎えた。透明感のあるサウンドとパワフルな表現力は雄大な北海道にふさわしいオーケストラとして広く知られている。現在、首席指揮者 マティアス・バーメルト、名誉音楽監督 尾高忠明、友情指揮者 広上淳一、正指揮者 川瀬賢太郎を擁し、優れた音響で知られる札幌コンサートホールKitara、オペラやバレエなどにも適した札幌文化芸術劇場hitaruを本拠に、北海道内各地や東京定期公演など年間約120回のオーケストラ・コンサートを行っている。

名誉創立指揮者の荒谷正雄(1914~96)は、1961年から68年まで初代常任指揮者を務めオーケストラの基礎固めに尽力、楽団創立後初の演奏会は、荒谷の指揮による61年9月6日の「第1回定期演奏会」であった。69年から75年までは第2代常任指揮者をオーストリアの指揮者ペーター・シュヴァルツ(1925~98)が務め、アメリカとドイツで初の海外公演を行った。75年から正指揮者、78年から音楽監督・正指揮者を務めた岩城宏之(1932~2006)は、邦人作品の紹介に力を入れ、85年に黒澤明監督の映画「乱」(武満徹作曲)の音楽を担当したことで札響の名が全国に大きく知られるきっかけもつくった。88年から98年までは秋山和慶がミュージック・アドヴァイザー/首席指揮者を務め、レパートリーの拡充に努めた。現名誉音楽監督の尾高忠明は、81年から86年まで正指揮者を務めた後、98年からミュージック・アドヴァイザー/常任指揮者、2004年から15年3月まで第2代音楽監督と、通算22年にわたって札響を率いた。その間、定期演奏会の2公演化、専属の札響合唱団の結成、40周年の英国公演、50周年のヨーロッパツアー、韓国、台湾公演など、札響を、日本を代表するオーケストラのひとつにまで発展させた。また2008年4月に首席客演指揮者に就任したチェコの巨匠ラドミル・エリシュカ(1931~2019)を迎えたことは、大きな話題を呼んだ。

レコーディングにも積極的で、尾高と札響は、シベリウス、グリーグ、ドヴォルジャーク、エルガー、邦人作品等のCDをリリース。ベートーヴェンの交響曲全集のCD化に続き2013年から3年にわたって取り組んだシベリウス交響曲全曲演奏のCDは、2021年秋に全集として再発売される。エリシュカは来日を重ねる毎に全国的な人気が上昇し、札響とのチェコ音楽のCDは音楽雑誌で推薦盤に選ばれるなど高く評価された。2021年、日本での最終公演を収めたBru-rayが冬にリリースされることとなり、再び話題を集めている。2015年から18年3月まで首席指揮者を務めたマックス・ポンマーとは、メンデルスゾーン「讃歌」、バッハ「管弦楽組曲」等がCDとなり、そのユニークな活動は注目を集めた。マティアス・バーメルトとは創立60周年を記念して自主制作したCD「The Waltz」を2022年3月に発売した。

現在の首席指揮者マティアス・バーメルトは2018年4月に就任。21年9月、札響60周年記念の演奏会に、コロナ禍のもと1年半ぶりの来日を果たし、喝采を浴びた。

(2022年4月現在)

公式サイトhttps://www.sso.or.jp/

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