モリコーネの音楽が映像とオーケストラで蘇る
息子のアンドレア・モリコーネ、石丸幹二らが記者発表に出席

 エンニオ・モリコーネ「オフィシャル・コンサート・セレブレーション」の記者発表が9月14日、イタリア大使館で行われた。エンニオを父に持つ指揮のアンドレア・モリコーネ、シネマ・コンサート・アンバサダーを務める石丸幹二、駐日イタリア大使のジャンルイジ・ベネデッティが出席した。

左より:ジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使、アンドレア・モリコーネ、石丸幹二

 11月5日、6日に東京国際フォーラム ホールAで行われる「オフィシャル・コンサート・セレブレーション」は、没後2年となる映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネの作品を、大迫力のスクリーンとともに楽しめるコンサート。この企画は生前エンニオ自身によるもので、作曲家、指揮者として活躍する次男のアンドレアが、亡き父の遺志を引き継ぐ。今回はオリジナルスコアを使用し、アンドレアの指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、エンニオと縁のあるミュージシャンなど、総勢140名のアーティストが出演。スクリーンには、映画の名シーンや、エンニオのバックステージの姿、インタビューの様子など、貴重な映像が映し出されるという。ワールド・ツアーに先がけ、今回の東京公演が初公開の場となる。

 父に憧れて10歳から作曲家を志したというアンドレア。『ニュー・シネマ・パラダイス』の「愛のテーマ」をエンニオとともに作曲した経緯について「私が24歳のころ、父から『映画の曲を書いてみないか?』と脚本を渡されました。私が書いた『愛のテーマ』を気に入ってくれた父が手を加え、現在の形になりました。私が父と一緒に作曲した唯一の曲で、大切な作品です。父は映画が公開された後も『このメロディはいつも思い出され、頭に流れる。これは大したことだぞ』とよく褒めてくれたものです」と語った。

 モリコーネ作品を自身のコンサートでも取り上げたことがある石丸。今回はファン代表として「世界中の人にモリコーネの音楽が伝わることが嬉しい。ぜひモリコーネ・ワールドを自身の目、耳で楽しんでほしい」と述べた。

【Information】
エンニオ・モリコーネ
オフィシャル・コンサート・セレブレーション

2022.11/5(土)17:00
11/6(日)12:00 16:30 東京国際フォーラム ホールA
●出演
指揮:アンドレア・モリコーネ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:レアンドロ・ピッチョーニ
ドラム:マッシモ・ダゴスティーノ
ベース:ナンニ・チヴィテンガ
ギター:ロッコ・ジファレッリ
ソプラノ:ヴィットリアーナ・デ・アミーチス
合唱指揮:ステファノ・クッチ
合唱:GLORY CHORUS TOKYO
●プログラム
『続・夕陽のガンマン』(1967)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)
『アンタッチャブル』(1987)
『ミッション』(1987)
『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989)
『海の上のピアニスト』(1999)
『マレーナ』(2001)
『ヘイトフル・エイト』(2016)ほか
問:ディスクガレージ050-5533-0888
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