東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が2019-20シーズンの定期演奏会ラインナップを発表した。東京オペラシティとティアラこうとうで全13公演が予定されている。来季は、常任指揮者の高関健、桂冠名誉指揮者の飯守泰次郎に、首席客演指揮者の藤岡幸夫が加わった新体制。
新シーズンは、高関によるブルックナーの交響曲第1番(リンツ稿・新原典版)で開幕。森麻季を独唱に迎えたR.シュトラウス「4つの最後の歌」にも注目が集まる(2019.4/13)。高関は、このほかマーラー「巨人」(9/7)、シベリウスの交響曲第2番と日本人作品(柴田南雄、矢代秋雄)(20.1/18)、ベルリオーズ「幻想交響曲」(2/1)などを含め全6公演に登場し、木下美穂子、小原啓楼ら豪華独唱陣が加わり演奏会形式で上演されるプッチーニ《トスカ》(3/14)でシーズンを締めくくる。
また、藤岡の就任披露公演となる7月の定期では、シベリウス、ピアソラ(独奏:神尾真由子)、ウォルトンという意欲的なプログラムが並ぶ(19.7/26)。藤岡は、このほか伊福部昭「サロメ」(11/9)でも楽団に新風を吹き込む。飯守は、交響曲第3番「英雄」(7/6)、「ミサ・ソレムニス」(20.2/22)と2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェン作品を披露。そのほか、川瀬賢太郎、下野竜也、角田鋼亮が各1公演を振る。ソリストにも、ヴァイオリンのライナー・キュッヒルや辻彩奈、そして進境著しいピアノの藤田真央、松田華音など話題のアーティストが揃い、多彩な13公演となった。
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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