20代の3人が繰り広げる麗しきピアノ三重奏
たおやかな感性で紡がれる、美しいハーモニーに触れたい。ピアノの篠永紗也子、ヴァイオリンの伊藤万桜、チェロの石川泰羽という東京音楽大学・同大学院の同級生たちにより結成された「Trio sisimy トリオ・シシマイ」。東京・奈良・滋賀を巡る、2017年の卒業から5周年の記念ツアーを行い、音楽の花束を届ける。
ステージは、メンデルスゾーンの第1番と、最終楽章の民族調の楽想から「ジプシー・トリオ」の異名をとるハイドンの第25番、2つのピアノ三重奏曲の佳品が軸に。ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」やエルガー「愛の挨拶」、メンデルスゾーン「歌の翼に」など、魅力的な小品を配する。
2021年11月にオー・ドゥ・フランス国際ピアノコンクール第2位となるなど、国内外の登竜門で実績を重ねる篠永。昨年に発表したデビューCD『フレッシービレ』が好評を得ている伊藤。石川は、奈良を拠点とした演奏活動の一方、発達応援の音楽教育にも力を注ぐ。3人それぞれが、過ごしてきた時間と経験。それがまた、彼女たちが紡ぐ響きの滋味と化す。
文：笹田和人
（ぶらあぼ2022年5月号より）
2022.6/1（水）19：00 古賀政男音楽博物館 けやきホール
6/4（土）15：00 奈良/アートサロン空
6/5（日）14：00 滋賀/太田酒造 道灌蔵
問：MIグループ03-6913-3401
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