生演奏と配信の両方で音楽祭を楽しもう! 新しくなった「ハルサイ配信」

東京・春・音楽祭 LIVE Streaming 2022

リッカルド・ムーティ指揮 2021.4.21《マクベス》(c)東京・春・音楽祭/増田雄介

 3月18日に開幕する「東京・春・音楽祭2022」では、全プログラムの有料ライブ・ストリーミング配信を実施している(無料公演除く、約60公演/3/8現在)。昨春、音楽祭史上初の試みとして行われたライブ配信は、最大4Kの高精細映像とクリアな音質で多くのクラシック音楽ファンに好評をもって受け入れられた。今年は「定点カメラによる4K(一部2K)映像」を視聴者自身が拡大縮小して視聴できるよう工夫がされている。スマートフォン、タブレット機器向けの配信チケット購入専用アプリもリリースされた。オペラや歌曲の公演では字幕もリアルタイムで提供される。PCまたはスマートフォン、タブレット機器から専用サイト(https://www.harusailive.jp)にアクセスして配信チケットを購入し視聴する(視聴にはアカウント登録が必要)。

 昨年1,500円から2,500円だったチケット料金は今年、1台のカメラによる定点映像を配信することで大幅に引き下げられ、730円から1,100円という低料金でより手軽に配信を楽しめるようになった。配信チケットの購入には各種クレジットカードとApple Payが利用できる。アプリを使用すると、アプリ内課金で手軽に購入できる。

 リッカルド・ムーティ、マレク・ヤノフスキといった世界的巨匠による公演をはじめ、現代最高の歌手のひとりであるブリン・ターフェルが音楽祭フィナーレに贈る「Opera Night」、セルゲイ・ババヤン、アレクサンドル・メルニコフ、アンドレアス・シュタイアー、デジュー・ラーンキなど世界屈指の卓越したピアニストのリサイタルなど、今年も錚々たる顔ぶれが日替わりで登場する東京・春・音楽祭。配信チケットはランチと同等の金額で、これだけのプログラムを自宅にいながらゆっくり楽しめるというのは嬉しいし、完売公演が多いミュージアム・コンサートやバイロイト音楽祭との提携公演「子どものためのワーグナー《ローエングリン》」などが配信ラインナップに含まれているのも、なかなか思うように外出できない子育て世代にとってとてもいい機会になるだろう。

 もちろん会場に足を運び生の演奏に触れるに越したことはないが、自宅にいながらにしてコンサートを視聴できるライブ配信は、東京春祭ならではの音楽祭の楽しみ方だ。
文:寺司正彦
(ぶらあぼ2022年4月号より)

チケット購入・視聴方法ご利用ガイド
https://www.harusailive.jp/guide


※4月16日「東京春祭 歌曲シリーズ vol.35」、及び4月19日「Opera Night」の2公演は中止となりました。詳細は音楽祭公式サイトをご確認ください。

【information】
東京・春・音楽祭 2022【配信あり】
2022.3/18(金)〜4/19(火)
東京文化会館、東京藝術大学奏楽堂(大学構内)、旧東京音楽学校奏楽堂、上野公園内博物館・美術館 他
問:東京・春・音楽祭実行委員会03-5205-6497 
https://www.tokyo-harusai.com

【配信サイト】
東京・春・音楽祭 LIVE Streaming 2022 
https://www.harusailive.jp
【来場チケット販売窓口】
●東京・春・音楽祭オンライン・チケットサービス(web。要会員登録(無料)) 
https://www.s2.e-get.jp/harusai/pt/