デイヴィッド・レイランド、マーク・パドモアを迎えて、群馬交響楽団のリハーサルが進行中!

シェエラザードの物語を繊細に紡ぎ出すデイヴィッド・レイランド

 群馬交響楽団が、今週末10月19〜21日に、高崎、上田、東京で3公演を予定している。英国を代表するリリックテノール、マーク・パドモアの独唱で、なかなか演奏機会のないブリテンの2作「深紅の花びらは眠りにつく」(日本初演)、「ノクターン」を聴ける機会は非常に貴重。英詩への絶え間ない探求に基づいた知的なアプローチ、明確なディクションと絶妙な抑揚で、作品のもつドラマ性・官能性を呼び起こすパドモアの歌唱は必聴です。

 そのほか、カップリングは、モーツァルト《魔笛》序曲とリムスキー=コルサコフ「シェエラザード」。先日の霧島国際音楽祭でのキリシマ祝祭管弦楽団との共演でも、硬軟織り交ぜた見事なタクト捌きをみせたデイヴィッド・レイランドの指揮で、いずれも夜にちなんだ4篇の物語が展開される、まさに大人のための味わい深いプログラムとなっています。

ブリテン「ノクターン」は特に綿密にリハーサルを

 10月16日に始まったリハーサル初日は、高崎芸術劇場大劇場の優れた音響に終始ご満悦だったというマエストロ。「オーケストラのセッティングも理想通り」と、たっぷり時間をかけて、「シェラザード」、《魔笛》序曲、ブリテンの2曲の順で、練習が行われました。一度通した後、部分部分を丁寧に取り上げていく緻密なリハーサル。この日は、パドモアは都内でリサイタルでしたが、17日からいよいよオーケストラに合流します。

 10月21日(日)東京定期は、電子チケット「teket」でもチケット販売中です。

デイヴィッド・レイランドさん(指揮)
今回のプログラムには 魔法と詩 そして「千夜一夜物語」の魅力が詰まっています。前半はテノール界のスター、マーク・パドモアをイギリスから迎え、後半ではオリエンタルな魅力満載のリムスキー=コルサコフ《シェエラザード》を演奏します。週末に迫った群響との初共演、そして皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

マーク・パドモアさん(テノール)
デイヴィッド・レイランド指揮 群響とブリテンの傑作《ノクターン》を演奏できることを嬉しく思います。今回は日本のオーケストラとの初共演、高崎 上田 すみだトリフォニーホールでの3公演で日本の皆さんに演奏をお届けできるのを楽しみにしています。皆様のお越しをお待ちしています。

途中でシャツを着替えるお洒落への気遣いも

【Information】
群馬交響楽団
◎第602回定期演奏会

2024.10/19(土)16:00 高崎芸術劇場
https://www.gunkyo.com/concerts/597/

◎上田定期演奏会 -2024秋-
2024.10/20(日)15:00 上田市交流文化芸術センター サントミューゼ

https://www.gunkyo.com/concerts/606/

◎東京定期演奏会
2024.10/21(月)19:00 すみだトリフォニーホール

https://www.gunkyo.com/concerts/604/

出演/
デイヴィッド・レイランド(指揮)
マーク・パドモア(テノール)
群馬交響楽団

曲目/
モーツァルト:オペラ《魔笛》 序曲
ブリテン:深紅の花びらは眠りにつく(日本初演)
ブリテン:ノクターン op.60
リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェエラザード》 op.35
[ヴァイオリン・ソロ/伊藤文乃(群響ソロ・コンサートマスター)]

群馬交響楽団
http://www.gunkyo.com

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