名匠と旬の若手ピアニストが共演!
蒲田駅近くに立地する大田区民ホール・アプリコ。読売日本交響楽団との事業協定で「読響×アプリコ シリーズ」を毎年開催し、他では聴けない企画を続けている。今回は大友直人の指揮でブラームスの交響曲第1番。大友は誠実な音楽創りを重ね、この3月まで群馬交響楽団の音楽監督を務めるなど充実期にあり、読響の底力を引き出した堂々たるブラームスが聴けるはず。
演奏会前半、ショパンのピアノ協奏曲第1番はさらに注目を集めそう。1997年生まれの中国出身のピアニスト、牛牛(ニュウニュウ)が登場するのだ。6歳でデビュー、10歳からメジャーレーベルと契約する俊才。さらに、アニメ『ピアノの森』(NHK総合テレビ)で、クールな天才パン・ウェイの演奏音源を担当していることも話題となっている。アニメではショパン・コンクールが主な舞台だが、牛牛自身はコンクールでキャリアを積まず、自身の名技と音楽性だけで世界を飛び回る名手に成長した。今まさに旬の牛牛のショパン、聴き逃せない。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2019年5月号より)
2019.6/29(土)15:00 大田区民ホール・アプリコ
問:アプリコチケット専用電話03-3750-1555
https://www.ota-bunka.or.jp/