Tag Archive for 東京フィルハーモニー交響楽団

【SACD】アランフェス/河野智美

 ここ10年で成功めざましいギタリスト河野智美の最新作。これまでにリリースされたアルバムすべてが高評価を得ていることでも注目の彼女だが、今回も2020年1月にサントリーホールで行われた東京フィル(指揮:梅田俊明)との共演コンサートのライブ録音、しかも巨匠ロドリーゴの2大コンチェルトに挑戦と、期待を裏切らない。実際に宮殿…

東京フィルハーモニー交響楽団 2021年シーズン 定期演奏会の聴きどころ

世界のマエストロ4人が織りなす「新しい景色」  オーケストラの年間スケジュールといえば、欧米と同じように9月はじまりか、日本社会に合わせて4月はじまりが定番なのだが、東京フィルハーモニー交響楽団は2020年より1月はじまりに変更。「2020−21シーズン」といったような、年をまたぐ表記を撤廃した。慣習にとらわれることな…

【CD】オーケストラ名曲集/バッティストーニ&東京フィル

 バッティストーニと東京フィルが泰西名曲と日本の名曲を併録して世に放った「BEYOND THE STANDARD」シリーズの5枚目はいわゆる“名曲集”、しかし一筋縄では行かぬ。「モルダウ」や「フィンランディア」と一緒に外山雄三の「管弦楽のためのラプソディー」やバッティストーニ自作自演となる「エラン・ヴィタール」が並んで…

【ゲネプロレポート】新国立劇場《アルマゲドンの夢》〜これぞ日本から世界に発信されるべき新作オペラ

 新国立劇場で、藤倉大の新作オペラ《アルマゲドンの夢》が2020年11月15日に世界初演を迎えた。入国制限緩和のタイミングに間に合い、海外からのキャストや演出家が当初のスケジュールよりも早めに来日し、14日間の自主隔離を実施後、リハーサルを開始。リモートでのミーティングやリハーサルも適宜取り入れつつも、キャストやスタッ…

【ゲネプロレポート】新国立劇場の新シーズンが《夏の夜の夢》で開幕!

オペラになったシェイクスピアの傑作喜劇  いよいよ、この10月から新シーズンの開幕にあわせ、新国立劇場のオペラ公演が戻ってくる。オペラに先立ち10月2日からは中劇場で演劇(シェイクスピア『リチャード二世』)が幕を切り、オペラは10月4日にブリテンの《夏の夜の夢》が初日を迎えた。  昨シーズンは2月16日に上演したロッシ…

藤倉 大(作曲)

近未来ディストピア映画的な、目が離せないオペラが誕生  いよいよこの秋最大の話題作のひとつ、藤倉大作曲による、新国立劇場・委嘱新作オペラ《アルマゲドンの夢》(H.G.ウェルズ原作、ハリー・ロス台本、リディア・シュタイアー演出、大野和士指揮)の世界初演が間近に迫ってきた。  ロンドンの自宅の藤倉大にリモートで話を聞くと、…

2021年・第19回東京国際音楽コンクール〈指揮〉会見レポート

審査委員長に尾高忠明が就任、 「いま器用な人ではなく、これから伸びそうな才能」を評価のポイントに  一般財団法人民主音楽協会(民音)が主催する東京国際音楽コンクール〈指揮〉の第19回(2021年)開催概要が固まった。第4代審査委員長に就く尾高忠明(大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督・東京藝術大学名誉教授)は8月27日…

第18回 東京音楽コンクール 2020 本選

特別な年に繰り広げられる若き奏者たちの熱演  東京音楽コンクールは日本を代表するコンクールの一つとして、これまでピアニストの北村朋幹やヴァイオリニストの成田達輝、クラリネット奏者の吉田誠をはじめとする国際派ソリストに加え、パリ管弦楽団やNHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団に東京佼成ウインドオーケストラなど、国内…

フェスタサマーミューザKAWASAKI 2020

リアル・コンサート+ライヴ配信のハイブリッド 新しい“音楽の祭典”が実現  コロナ禍で川崎恒例の“夏の音楽祭”はどうなるのか。多くの聴き手がその動向や決定を心待ちにしたことだろう。毎夏、首都圏のオーケストラなどが次々に登場する「フェスタサマーミューザKAWASAKI」も、今年のポスターに夏仕様で登場した4人の作曲家たち…

【8/2】尾高忠明(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団

 渡航制限で来日できない首席指揮者アンドレア・バッティストーニに代わって、現在桂冠指揮者である名匠・尾高忠明が登場する。  1974年に26歳で東京フィルの常任指揮者に就任した尾高。「東京フィルが僕を育ててくれた」と述懐する、特別な関係だ。プログラムはまず、ベートーヴェンの三重協奏曲。ソリストには10代の戸澤采紀(ヴァ…