Tag Archive for 日本フィルハーモニー交響楽団

日本フィルハーモニー交響楽団 第九特別演奏会2020

ベートーヴェン・イヤーの記憶に残る「第九」公演  年末恒例となっている日本フィルの第九特別演奏会が今年も開催される。新型コロナウイルス感染拡大で最も影響を受けた音楽のジャンルは声楽や合唱に違いないが、様々な困難を乗り越えて、「第九」が上演されるのは喜ばしい。  今年は、二人の指揮者が登場する。一人は、日本フィルの桂冠名…

フレッシュ名曲コンサート 楽しいオーケストラ! 鈴木優人(指揮) × 日本フィルハーモニー交響楽団

演奏とトークでひもとく名曲の魅力  「フレッシュ名曲コンサート」は、次代を担う新進気鋭の音楽家が多数登場し、力のこもった新鮮な演奏を聴かせてくれることで定評がある。リーズナブルな入場料も人気の一つになっている。  今回、江戸川区総合文化センターで行われるコンサートでは、いま日本の音楽界で最も期待されているアーティストの…

小林研一郎(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

渾身のタクトで贈るモーツァルトとベートーヴェン  2020年も秋に入り、各オーケストラは、特殊な状況だからこそ取り組みたいことを見出し、楽団の成長かつ聴衆の新たな楽しみ方につなげている。日本フィルにとって、そのキーワードは「モーツァルト」かもしれない。  9月17日の「特別演奏会」では、小林研一郎の指揮によるオール・モ…

第18回 東京音楽コンクール 2020 本選

特別な年に繰り広げられる若き奏者たちの熱演  東京音楽コンクールは日本を代表するコンクールの一つとして、これまでピアニストの北村朋幹やヴァイオリニストの成田達輝、クラリネット奏者の吉田誠をはじめとする国際派ソリストに加え、パリ管弦楽団やNHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団に東京佼成ウインドオーケストラなど、国内…

フェスタサマーミューザKAWASAKI 2020

リアル・コンサート+ライヴ配信のハイブリッド 新しい“音楽の祭典”が実現  コロナ禍で川崎恒例の“夏の音楽祭”はどうなるのか。多くの聴き手がその動向や決定を心待ちにしたことだろう。毎夏、首都圏のオーケストラなどが次々に登場する「フェスタサマーミューザKAWASAKI」も、今年のポスターに夏仕様で登場した4人の作曲家たち…

アーティストメッセージ(67)〜ピエタリ・インキネン(指揮)

 私たちが経験した隔離生活、一人で過ごすというこの奇妙な時間は、世界中の人々全員が共有してきました。家で一人でいる、もしくは近くにいる身内・家族と過ごすだけ、それを全世界の人々がしているという、非常に珍しい瞬間です。厳しい状況ですが、私たちが皆同じ状況にあり、共通の目的――私たちの社会が回復し、再び強くなる――ためにし…

【8/8】梅田俊明(指揮)日本フィルハーモニー交響楽団

 ギターのミューズ村治佳織を迎えての公演。彼女が登場するのは、オーボエ・ダモーレとギターを独奏楽器とする武満徹の「虹へ向かって、パルマ」(オーボエ・ダモーレは日本フィルのオーボエ副首席奏者の松岡裕雅)。武満には絵画のタイトルを曲名に持つ作品がいくつかあるが(ルドンの「閉じた眼」、クレーの「すべては薄明の中で」など)、こ…

【SACD】グラズノフ:交響曲第4番&第5番/ラザレフ&日本フィル

 巣ごもり生活でライヴのエキスが足らない人に絶好の処方箋だ。グラズノフはラザレフが精力的に紹介してきたこともあって、近年、日本でも理解が深まっている。その素朴で抒情的な旋律は私たちの心にもまっすぐに入ってくるが、第4、5番はとりわけ美しいメロディー、躍動感のあるリズムで明るくポジティヴなメッセージを内包する。ラザレフ&…

動き出す日本のオーケストラたち(1)〜様々な課題に取り組み、待望のコンサートを再開

 新型コロナウイルス問題で2020年3月末から公演中止&延期を余儀なくされていた日本のオーケストラが動き出した。密閉、密集、密接の「3密」の条件に照らすと、オーケストラ演奏会では客席だけでなく、舞台上に所せましと並ぶ楽団員の感染リスクも軽視できない。東京都交響楽団(都響)が科学者や医師も交えた公開試演会を6月半ばに開い…

ピエタリ・インキネン(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

世界が注目するインキネンが打ち出す新たなベートーヴェン像  今夏にはバイロイト音楽祭登場が予定されているインキネン。いきなり新制作の《指環》全曲という衝撃のデビューだが、日本フィルとの《ラインの黄金》で私たちはもう3年も前にその実力を確認している。総本山もいよいよ放っておけなくなった、というところか(その後、事務局の発…