Tag Archive for 日本フィルハーモニー交響楽団

アーティストメッセージ(67)〜ピエタリ・インキネン(指揮)

 私たちが経験した隔離生活、一人で過ごすというこの奇妙な時間は、世界中の人々全員が共有してきました。家で一人でいる、もしくは近くにいる身内・家族と過ごすだけ、それを全世界の人々がしているという、非常に珍しい瞬間です。厳しい状況ですが、私たちが皆同じ状況にあり、共通の目的――私たちの社会が回復し、再び強くなる――ためにし…

【8/8】梅田俊明(指揮)日本フィルハーモニー交響楽団

 ギターのミューズ村治佳織を迎えての公演。彼女が登場するのは、オーボエ・ダモーレとギターを独奏楽器とする武満徹の「虹へ向かって、パルマ」(オーボエ・ダモーレは日本フィルのオーボエ副首席奏者の松岡裕雅)。武満には絵画のタイトルを曲名に持つ作品がいくつかあるが(ルドンの「閉じた眼」、クレーの「すべては薄明の中で」など)、こ…

【SACD】グラズノフ:交響曲第4番&第5番/ラザレフ&日本フィル

 巣ごもり生活でライヴのエキスが足らない人に絶好の処方箋だ。グラズノフはラザレフが精力的に紹介してきたこともあって、近年、日本でも理解が深まっている。その素朴で抒情的な旋律は私たちの心にもまっすぐに入ってくるが、第4、5番はとりわけ美しいメロディー、躍動感のあるリズムで明るくポジティヴなメッセージを内包する。ラザレフ&…

動き出す日本のオーケストラたち(1)〜様々な課題に取り組み、待望のコンサートを再開

 新型コロナウイルス問題で2020年3月末から公演中止&延期を余儀なくされていた日本のオーケストラが動き出した。密閉、密集、密接の「3密」の条件に照らすと、オーケストラ演奏会では客席だけでなく、舞台上に所せましと並ぶ楽団員の感染リスクも軽視できない。東京都交響楽団(都響)が科学者や医師も交えた公開試演会を6月半ばに開い…

ピエタリ・インキネン(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

世界が注目するインキネンが打ち出す新たなベートーヴェン像  今夏にはバイロイト音楽祭登場が予定されているインキネン。いきなり新制作の《指環》全曲という衝撃のデビューだが、日本フィルとの《ラインの黄金》で私たちはもう3年も前にその実力を確認している。総本山もいよいよ放っておけなくなった、というところか(その後、事務局の発…

フェスタサマーミューザKAWASAKI 2020ラインナップ発表

 首都圏のオーケストラがミューザ川崎シンフォニーホールに集結、大規模な競演を繰り広げて、すっかり真夏の風物詩として定着した「フェスタサマーミューザKAWASAKI」。今年も7月23日から8月10日までの全19公演で開催される(2公演は新百合ヶ丘のテアトロ・ジーリオ・ショウワ)。初登場の群馬交響楽団による「第九」など生誕…

アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

秘曲オペラなど、若きラフマニノフの傑作2編を強力な布陣で一挙演奏  日本フィルの指揮台に、今年もアレクサンドル・ラザレフがやってくる。毎回猛烈なリハーサルを重ねてオーケストラから強靭な響きを引き出し、聴衆の興奮を誘うラザレフ。昨年からは定期演奏会でオペラ(演奏会形式)という新機軸を打ち出し、かつてボリショイ劇場の芸術監…

東京2020 NIPPONフェスティバル 共催プログラム アンセム・プロジェクト2020 in Suginami

世界の広さを体感するスペシャルコンサート!  最近よく見かけるのが“東京2020 NIPPONフェスティバル”の告知。これは東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、スポーツはもちろん日本の文化・芸術の力を国内外に発信するイベントの総称だ。その中で注目されるのが「アンセム・プロジェクト2020 in Sugin…

ピエタリ・インキネン(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

世界が注目するインキネンが放つ現代のベートーヴェンとブルックナー  日本フィルでは2009年から首席客演指揮者、16年からは首席指揮者を務め、長きにわたり蜜月関係を築くピエタリ・インキネン。昨年には日本フィルにとって13年ぶりとなるヨーロッパ・ツアーを成功させた立役者でもある。この20年夏にはバイロイト音楽祭で《ニーベ…

小林研一郎(指揮)

チャイコフスキーの人生の変遷と音楽の進化を伝えたい  “炎のマエストロ”コバケンこと小林研一郎は、今年4月に80歳を迎える。円熟を極めたマエストロの傘寿を記念して行われるのが「チャイコフスキー交響曲全曲チクルス」。全交響曲に協奏曲等を加えた5日間の公演で完遂する意欲的な企画だ(他に名古屋、大阪公演あり)。  十八番のチ…