
右:宮田大(c)日本コロムビア
今年のサマーミューザでの日本フィルは、いま国内外のオケから引く手あまたで、膨大なレパートリーを拡大し続けている指揮者・下野竜也による、こだわりのプログラムを披露する。小山清茂「管弦楽のための鄙歌(ひなうた)第2番」は、夏に浴衣姿で聴きたくなるお祭り気分の1曲。NHK大河ドラマの最後に放送される「べらぼう紀行」で演奏している人気チェリストの宮田大を迎えてのロマンの香り高いサン=サーンスの協奏曲第1番も、下野セレクションである。メインのドヴォルザークは、下野にとってのライフワークともいえる重要な作曲家であり、交響曲第8番は民謡の要素が詰まった楽しさ満点の円熟作。家族や友人と楽しむには最良のプログラムだ。
文:林田直樹

【Information】
日本フィルハーモニー交響楽団
下野セレクトの本命プログラム!
2025.8/9(土)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
(14:00開場/14:20〜プレトーク)
指揮:下野竜也
チェロ:宮田大*
プログラム
小山清茂:管弦楽のための鄙歌(ひなうた)第2番
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 op.33*
ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88
●ホール座席券
S席 | A席 | B席 | |
一般 | 6,000円 | 5,000円 | 4,000円 |
友の会 | 5,400円 | 4,500円 | 3,600円 |
U25(小学生以上25歳以下):各席半額
※U25割引はミューザ川崎シンフォニーホールおよびチケットぴあで購入できます。
※未就学のお子さまはご入場いただけません。
問:ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=4429
特集:フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2025
川崎の夏を彩るオーケストラの祭典が今年もやってくる!ホスト・オーケストラの東京交響楽団をはじめとする首都圏の10団体に加え、九州交響楽団が初登場。計11のオーケストラが日替わりで熱き競演をくり広げる。注目の指揮者陣には、東響の音楽監督として最後の出演となるジョナサン・ノット、東京シティ・フィル常任指揮者の高関健、神奈川フィル音楽監督の沼尻竜典、新日本フィルの前音楽監督・上岡敏之、日本フィルを指揮する下野竜也と名匠たちが揃う。一方、九響の若き首席指揮者・太田弦をはじめ、出口大地、熊倉優、松本宗利音(しゅうりひと)、小林資典(もとのり)とフレッシュな顔ぶれも。「サマーナイト・ジャズ」、歌とオルガンで楽しむ「真夏のバッハ」、小川典子がライフワークとする「イッツ・ア・ピアノワールド」など恒例企画ももちろん健在。熱い夏の到来が待ちきれない!