Tag Archive for ギター

【CD】音の万華鏡/原田亮子&佐藤紀雄

 ありそうで少ないヴァイオリンとギターのデュオCDに面白い1枚が登場。内容がありきたりではなく、原田のために書かれたユニーク極まりないバスケスの「渦巻きの庭」以外の曲も全て原曲からの編曲が施されている(1曲のみ原曲ママのソロヴァイオリン曲はあるが)。例えばフルートのためのレパートリーとして有名なラヴィ・シャンカールの「…

【CD】パストラーレ J.S.バッハ作品集 6/福田進一

 ギター界の大家によるバッハの編曲ものシリーズが、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番、同パルティータ第2番を中心に編んだ本6作目をもってひとまず完結。聴きなれた旋律がヴァイオリンでは想像で補うよりない和声に支えられ、ポジションの複雑な切り替えもなんのその、抜群の安定感で聴き手を包み込んでいく。パルティータのジーグではそれ…

小林愛実(ピアノ)

モーツァルトは自分になじみ、自信の持てる作曲家の一人です  “神童”として早くから注目され、すでに盛んに演奏活動を行う中、高校3年でカーティス音楽院に留学した小林愛実。2015年にはショパン国際ピアノコンクールに挑戦してファイナリストとなった。現在23歳、ピアニストとして多様な経験を重ね、着実に音楽性を育んでいる。  …

荘村清志(ギター)

50年を経た今、内面から湧き出る音楽  今年デビュー50周年を迎えたギター界の第一人者・荘村清志。「50歳頃から脱力して弾けるようになり、内面的な表現力が出始めた」と話す彼は、5月にバッハ中心のアルバム『シャコンヌ』をリリースした。 「シャコンヌ(自身の編曲)は、基本的にオリジナル通り。音が減衰するギターでも、声やヴァ…

【SACD】ザ・スペイン/河野智美

 瑞々しくも落ち着きある風格を備えた河野智美のスペイン・ギター名曲集。中音域のなんともふくよかな美しい音色はこのギタリストの美点だが、それに加えて自身の編曲による「オリエンタル」や「ビリャネスカ」に聴く声部の弾き分けもまた卓越。「三角帽子」の粉屋の踊りでのダイナミックなストロークとゴルペ奏法にも感嘆。ゆったりした運びで…

【CD】ギター・トラベローグ/富川勝智&藤澤和志&酒井良祥

 タイトルにある通り、これはまさにギターによる「旅」であり、「対話」だ。リズム、メロディ、ハーモニーを1人で操れるのが、この楽器の本来の魅力のはず。が、日本のギター界をリードする3人の名手たちは、あえてアンサンブル楽器としての可能性を追究。元より数少ないギタートリオのためのオリジナル作品を蒐集してみれば、自ずと年代は近…

伊藤ゴロー(ギター)& 村治佳織(ギター)

 ボサノヴァ・ギタリスト、作・編曲家、アルバム・プロデューサーとして多彩な活躍をみせる伊藤ゴロー。彼が村治佳織を迎えて行うコンサート「GORO ITO meets KAORI MURAJI〜BOSSA NOVA Special Night〜」がヤマハホールで開催される。2017年にリリースされた伊藤プロデュースのアルバ…

【CD】オブリビオン/小暮浩史

 福田進一プロデュースによるマイスター・ミュージックの「ギター・ディスカバリー・シリーズ」第4弾は第1弾の小暮浩史が再登場。標題曲であるピアソラの「オブリビオン」、そして「リベルタンゴ」をディアンスが、R.ド・ヴィゼーの組曲やスカルラッティのソナタを小暮が編曲したバージョンが収録されていたり、とその曲目にはありきたりで…

小暮浩史(ギター)

美しき音色で綴るギター音楽のアンソロジー  昨年開かれた東京国際ギターコンクールで優勝した実力派奏者の小暮浩史が、5年ぶり、2枚目となるアルバム『オブリビオン』を発表する。「愛奏する作品で録音するのが、自分なりの切り口になるのでは」と、バロックから現代まで、6人の作曲家による多彩な名品を収録。「クラシックギターの魅力は…

福田進一(ギター)& 松本美和子(ソプラノ)

名手たちに愛されるホールで繰り広げられる華麗なる祝宴  現在は屈指の室内楽ホールとして知られるようになったHakujuホール。2003年10月、渋谷や原宿の街からも近く、目の前には代々木公園の緑が広がるという東京都心の富ヶ谷で産声を上げた。しかも当時はまだ珍しかった300席というサイズの室内楽・リサイタルホールであり、…