【特集】東京オペラシティの同時代音楽企画
コンポージアム2021 featuring パスカル・デュサパン

2021.5/26(水)〜5/30(日) 東京オペラシティ コンサートホール


Pacal Dusapin

パスカル・デュサパン(作曲家/2021年度武満徹作曲賞審査員) Pascal Dusapin, composer / judge
 1955年、フランス・ナンシーに生まれる。ソルボンヌ大学にて造形芸術、科学、アート、美学を学んだ。またパリ国立高等音楽院でも聴講生として学ぶ。1974〜78年クセナキスの講義を受講、多大な影響を受けている。  最初期の作品、13の弦楽器のための《Souvenir du silence》(1975)、オーケストラのための《Timée》(1978)がドナトーニらに認められ、サポートを受けるきっかけとなる。1981年から2年間のローマ・ヴィラ・メディチ滞在で、8つの楽器のための《Fist》(1982)、ソプラノ、合唱、8つの楽器のための《Niobé》(1982)などを作曲、その世界的キャリアを確立した。
 初のオペラ『ロメオとジュリエット』(1985〜88)に始まり、『メディアマテリアル』(1991)、『フォースタス、最後の夜』(2005)、『ペンテジレーア』(2011〜13)などに加え、2019年には最新作『マクベス・アンダーワールド』(2018)がモネ劇場で初演されるなど、特にオペラの分野での活躍は国際的に知られている。そのほかにも、各種楽器の独奏、室内楽、オーケストラと幅広い分野で多くの作品があり、代表的な作品として、1991〜2009年にかけて作曲された《オーケストラのための7つのソロ》(Go / Extenso / Apex / Clam / Exeo / Reverso / Uncut)、オーケストラのためのコンセール第1番《モーニング・イン・ロングアイランド》(2010)、7曲の弦楽四重奏曲、《ピアノのための7つの練習曲》(1999〜2001)、ピアノ協奏曲《A Quia》(2002)、ヴァイオリン協奏曲《アウフガング》(2011)、チェロ協奏曲《アウトスケイプ》(2015)、ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲《スウィム・トゥー・バーズにて》(2017)などがある。
 1993〜94年リヨン国立管弦楽団コンポーザー・イン・レジデンス。1998年トロンボーンとオーケストラのための《WATT》(1994)がUNESCO国際作曲家賞(IRC)を受賞。2002年ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ムジーク賞の作曲家オブ・ザ・イヤー、2005年フランス芸術アカデミー・シーノ・デル・ドゥーカ賞など受賞多数。2006年にはバイエルン芸術アカデミーの会員に選出されている。2006〜07年コレージュ・ド・フランス教授。
 作品はUniversal/Editions Salabertから出版されている。

5/26 | パスカル・デュサパン トークセッション

5/26(水)19:00 東京オペラシティ コンサートホール【中止】
[出演]
パスカル・デュサパン
小沼純一(聞き手)
藤本優子(フランス語通訳)
※入場無料
デュサパン氏が新型コロナウイルス感染症に係る入国制限措置の影響により来日できなくなったため中止となりました(5/10発表)

5/27 | パスカル・デュサパンの音楽

5/27(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
[出演]
杉山洋一(指揮)
横坂源(チェロ)*
弦楽四重奏:成田達輝(ヴァイオリン)/石上真由子(ヴァイオリン)/田原綾子(ヴィオラ)/山澤慧(チェロ)**
東京都交響楽団

デュサパン:
チェロ協奏曲《アウトスケイプ》(2015)[日本初演]*
弦楽四重奏曲第6番《ヒンターランド》〜弦楽四重奏とオーケストラのためのハパックス(2008〜09)**
エクステンソ〜オーケストラのためのソロ第2番(1993〜94)

5/30 | 2021年度武満徹作曲賞 本選演奏会

5/30(日)15:00 東京オペラシティ コンサートホール
審査員:パスカル・デュサパン
阿部加奈子(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団

[ファイナリスト]
ジョルジョ・フランチェスコ・ダッラ・ヴィッラ(イタリア):BREAKING A MIRROR
ヤコブ・グルッフマン(オーストリア):TEHOM
根岸宏輔(日本):雲隠れにし 夜半の月影
ミンチャン・カン(韓国):影の反響、幻覚…

審査員デュサパン氏は高音質・高画質の通信を用いて、当日の本選演奏をパリで聴き、審査を行います(5/10発表)

問:東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
https://www.operacity.jp