1月27日、NHK交響楽団は、2025年4月から長原幸太が第1コンサートマスターに就任することを発表した。
長年にわたり「N響の顔」として活躍してきた篠崎史紀は、25年3月末をもって退団することがすでに発表されているため、この4月からは、長原と郷古廉(第1コンサートマスター)、川崎洋介(ゲスト・コンサートマスター)の3人体制で臨むことになる。
長原は1981年、広島県出身。17歳で第67回日本音楽コンクール最年少優勝。東京藝術大学に入学し、在学中にジュリアード音楽院へ留学。その後、2004年9月から06年3月まで大阪フィルハーモニー交響楽団首席客演コンサートマスター、06年4月から12年3月まで同楽団首席コンサートマスター、14年10月から24年9月まで読売日本交響楽団コンサートマスターを務めていた。
故 小澤征爾、故 岩城宏之、秋山和慶、故 ゲルハルト・ボッセなど、巨匠指揮者との共演も数多い。特に近年では、東京・春・音楽祭でリッカルド・ムーティが指揮するオーケストラのコンマスを務め、世界的大指揮者からも厚い信頼を獲得している。
文:編集部